今年の年賀状は、手づくりの消しゴム版画で

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2018/11/13 12:00

11月1日に年賀はがきの販売が開始されました。今年のキャッチフレーズは「いいじゃん、それぞれの年賀状。」だそうです。たまにはあえてアナログに手づくりして、自分らしい年賀状にするのはいかがでしょう? 9月12日に発売された『季節の消しゴム版画練習帖 一枚絵&ミニモチーフで楽しむ多色刷り』(アオヤマヤスコ著、翔泳社)では、年賀状やグリーティングカードにぴったりの、消しゴムを使った版画の楽しみ方を紹介しています。

消しゴム版画とは?

 消しゴムはんこをご存知の方も多いことと思います。はんこ用として、適度なかたさに作られた大判の消しゴム板に図案を彫り、インクをつけて押す。簡単にオリジナルはんこが作れるので、十数年前から流行しているクラフトです。

 消しゴム版画は、その発展版。

 ひとつの版で押すはんこに対して、図案を2~4版の複数に分けて彫り、版を重ね刷りすることで、より繊細で美しい表現になります。一枚の絵が複数の版を重ねることで完成するため、奥行きのある雰囲気が生まれます。

 一見難しそうですが、基本的なつくり方は消しゴムはんこと同じ。下絵を消しゴムに転写して、カッターなどで彫ればOK。あとは版がずれないように、インクをつけて押していきます。

図案「ふくろうの親子」(本書P.56掲載)
図案「ふくろうの親子」(本書P.56掲載)

 例えば、こちらの作品は3版で刷った作品です。グレー、黄色、紺色の色ごとに分けた下絵を元に重ね刷りしたもの。ひとつの作品に複数の色彩が入り、部分的にインクが重なることで元のインクにはない新しい色を作ることもできます。

「ふくろうの親子」は3つの版を重ね刷りして作っています
「ふくろうの親子」は3つの版を重ね刷りして作っています

つくり方のポイントは、ずれないようにすること

 ここからは、この作品を例にして簡単につくり方を紹介します。まずは下絵を用意します(この本では、あらかじめ版ごとに分けた下絵を掲載しています)。

 【1】それぞれの下絵にトレーシングペーパーを重ねてテープで固定し、シャープペンシルや鉛筆で線をなぞって写します。

 【2】下絵を写した面を下にして消しゴムの上に重ね、ずれないように指でこすります。こうすることで鉛筆の粉が消しゴムにつき、絵柄が転写されます。

 【3】転写した線にそって、カッターなどで彫ります。

 【4】1版ずつ彫り、試し刷りしながらすべての版を彫ります。全部の版を彫り終わったら、1版目からインクをつけて押していきます。

手順は大まかに4つあります
手順は大まかに4つあります

 きれいに刷るコツは、できるだけずれないようにすること。見当(けんとう)という目印の線を消しゴムやトレーシングペーパー、版画を刷る紙に書き込み、それに位置を合わせます。

年賀状にぴったりな図案

 この本では、植物や動物など季節を感じる図案と、装飾として使いやすい飾り枠やボタンなどの図案を掲載しています。

 ちょっとしたメッセージカードや手紙に添えたり、無地の封筒に刷ってオリジナル紙アイテムをつくったり、様々な使い方ができます。

 年賀状にぴったりな和風モチーフや吉祥図案もたくさん。

鶴や松飾り、破魔矢など和風のおめでたいモチーフ
鶴や松飾り、破魔矢など和風のおめでたいモチーフ
牡丹や椿、南天など冬の植物
牡丹や椿、南天など冬の植物
花をかたどったミニモチーフは、初心者でもつくりやすい図案
花をかたどったミニモチーフは、初心者でもつくりやすい図案

 お正月らしい図案を大きく刷ってもよいですし、小さな花の図案をはがきの隅に刷って手書きの文字を書き加えても。小花や和風模様のミニモチーフは、組み合わせて刷ると華やかでかわいらしいイメージになります。

 送る相手や伝えたい気持ちに合わせて、図案を選んでみてください。

 今年の年賀状は、いつもよりちょっと時間を使って、暖かい気持ちが伝わる手づくりの年賀状にしませんか? 慌ただしくプリントするのではなく、図案を選んで、相手のことを思いながらつくる時間そのものを楽しむことができます。

『季節の消しゴム版画練習帖 一枚絵&ミニモチーフで楽しむ多色刷り』(アオヤマヤスコ著)

『季節の消しゴム版画練習帖 一枚絵&ミニモチーフで楽しむ多色刷り』(アオヤマヤスコ著)

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