私のクリスマスの思い出

 クリスマスシーズンにはクッキーも欠かせません。欧米ではスパイスを効かせたクッキーを作って、クリスマスツリーに飾ったりもします。

 私もクリスマスにはクッキーを作って、ひとつずつ包装して、12月24日と25日に会った知り合いにプレゼントすることにしています。

私のクリスマスのクッキー

 ある年、ある友人にクリスマスのクッキーを初めてプレゼントすると、「子供が大きくなってからは、クリスマスには何もしなくなっちゃった。でも、このクッキーでクリスマスの気分になれた!」と言ってくれました。ほんとうに嬉しくてたまらないようで、顔には満面の笑みが浮かんでいました。

 私にとってそれは、お菓子作りをしていてほんとうに良かったと思った瞬間でした。たった1枚のクッキーで、誰かにこれほど喜んでもらえるなんて、初めての経験だったんです。

 それから半年後、残念ながら、その友人は急死してしまいました。

 友人の死は悲しい出来事でしたが、クリスマスが来るたびに、私はあのときの友人の笑顔を思いだします。

 その後も毎年、クリスマスのクッキーを作って、長い付き合いの友人にも新しい友人にもプレゼントして、みんなの笑顔を見せてもらっています。サンタクロースが来ない年齢になってから久しい私にとって、今やその笑顔がいちばんのクリスマス・プレゼントです。

 あれ? いつのまにか、“クリスマスのちょっといい話”みたいな内容になってしまいました。

 まあ、誰にでもクリスマスにはひとつやふたつの思い出があるということでしょうか。

パネトーネでクリスマスを楽しもう

 さて、今回ご紹介するレシピはパネトーネ。

 えっ、クッキーが良かった?

 もしそういうご要望があれば、それはまた来年に。

 今年はパネトーネでクリスマスを祝ってみてはいかがでしょう?

 日本のパン屋さんでは時期に関係なく見かけることもあるパネトーネですが、イタリアではクリスマスに食べられている発酵菓子です。

 本場のものはパネトーネ種という天然酵母を使って、長期保存ができるお菓子に仕上げますが、ここでは比較的短時間で作れるように、手軽なインスタントドライイーストを使います。

 クリスマスの朝に家族みんなでパンを捏ねて、パネトーネを作る――それもまた、クリスマスの楽しい思い出になるはず。

 レシピ動画も作りましたから、ぜひ挑戦してみてくださいね。

 クリスマス当日に焼くのがお薦めですが、前もって焼いておいて、食べるときに軽くトーストすると、それもまた格別です。

 アイスクリームを添えて、クリスマスのデザートにどうぞ召し上がれ!

パネトーネ

材料(直径10㎝の丸型2個分)

強力粉 270g
砂糖 50g
塩 4g
ドライイースト 5g
卵1個と牛乳 合わせて140g(常温に)
バター 75g(常温に)
ラム酒漬けドライフルーツ 120g

バター 5g×2
粉糖 適量

 

作り方

1.強力粉から牛乳と卵までをボウルに入れて、混ぜる

2.ある程度まとまったら、台に取りだして、こねる

3.粉気がなくなったら、バターをくわえて、艶が出るまでこねる

4.生地を平らにのばして、ドライフルーツを3回に分けて加え、その都度たたむようにして、ドライフルーツを混ぜこむ

5.生地を丸めてボウルに入れ、濡れ布巾をかけて、2倍にふくらむまで一次発酵させる(35℃で約90分)

6.2等分して丸め、焼型に入れ、2倍にふくらむまで二次発酵させる(40℃で約60分)

7.十字に切れ目(クープ)を入れて、バター(5g×2)をのせる

8.180℃に予熱したオーブンで30分焼く

9.完全に冷めたら、粉糖をふる

パネトーネとアイスクリーム
パネトーネとアイスクリーム

レシピ動画

Writer PROFILE

  • 森嶋 マリさん

    ブログ:「Single KitchenでSweetsを」
    Instagram:@marin_to_sora

    東京在住の英米文学翻訳家。
    普段はその日の気分で食べたいおやつを作ります。家族や友人のバースデーやイベントには、がぜん張り切って、何を作ろうかと何日も前から考えるのも楽しみ。
    そんなときには、いつも以上に腕をふるって美しくて美味しいケーキを目指します。

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    ふじつぼさん
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    上條ひろみさん
    翻訳者仲間のマリさんは、いつもすっと背筋が伸びていて、瞳キラキラ。 スポーツ万能のはつらつ美人です。しかもお菓子作りの腕はプロ級で、材料や器具はもちろん、テーブルセッティングやラッピングにもこだわる姿勢がすてき。 でも仲間内では「番長」! どんなに仕事に追われていても、ごはんとおやつには手を抜かない、毎日を丁寧に暮らすマリさんは、わたしの憧れです!

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