体も心もほっこり! 寒い冬に、イギリス人が楽しむ飲み物と言えばこれです。クリスマスのパーティーにもいいですね。イギリス在住のMarchさんが教えてくれました。

クリスマス間近。イギリスの冬ならではのおいしいもの

 クリスマスまでいよいよあとわずかとなって来ましたね。

 ここイギリスも街はすっかりクリスマスモード一色となってきました。

 日照時間も短く長い冬の続くイギリスでは、クリスマスを心待ちにしています。

 この時期になると、マーケットや街の屋台などで売られる食べ物がいくつかあります。

イギリスで食べる「焼き栗」

 例えば「チェストナッツ」♪ 日本でいうところの「焼き栗」になるのですが、イギリスでは栗は甘い味付けではなく、塩などをかけてスナック菓子的に食べられております。

砂糖とスパイス入り。あったか「モルドワイン」

 そしてこれもまたクリスマスシーズンになるとよく見かけるモルドワイン! 

 日本ではホットワインやグリューワインといったほうがピンと来ると思いますが、砂糖とスパイスを入れた温かいワインのことをイギリスではモルドワインと呼んでおります。

 また、ホットサイダー(温かいリンゴ酒)などもこの時期は飲むことができます。

歴史は古く、さまざまな場所で楽しまれているワイン

 さて、このモルドワイン。歴史は古く、医学の父といわれるギリシャ人・ヒポクラテスが気付け薬として発明したとされています。

 それがやがてヨーロッパ全土に広がったのは2世紀ごろ。ローマ帝国に侵略されたヨーロッパの各地で、ローマ軍人たちが寒い季節に暖を取るために飲んでいたモルドワインも同時に広まっていったとのことです。

 そのため、各ヨーロッパでも呼び方はさまざま、またレシピも特に決まったものはなく、17世紀のレシピ本ではワインに砂糖とスパイスだけでなく卵も入っており、それをチョコレートカップの中に入れて、トーストと一緒に供されていた記録もあるそうです。

 ちなみに日本でよく聞くグリューワインはドイツ読み。また最も爆発的に人気が広まったと言われているスウェーデンでは、いくつかの呼び名とレシピを経て19世紀の終わりごろからグロッグと呼ばれるようになったそうです。

ミンスパイとモルドワインは相性抜群!

 先日、テレビのお料理番組を観ていたところ、イギリス人セレブシェフのフィル・ヴィッカリーが、クリスマスにこれまたイギリスでは欠かすことのできないお菓子・ミンスパイ(ドライフルーツたっぷりのパイ)を作っておりました。

 ミンスパイを作りながらフィルが話していたのが、ミンスパイと相性抜群の今回のモルドワイン。

 しかもちょっとイギリスらしいひねりを加えたモルドワインがたまらなくおいしいんだと言っていたので、それをヒントに作ってみました。

アールグレイ風味のモルドワイン

 【材料】 (小さめのティーカップで4人分ほど)

 赤ワイン(飲み残しの安いワインなど何でもOK) 350ml

 ブラウンシュガー 大さじ2

 ナツメグ 少々

 スターアニス(八角) 1個

 クローブ 2個

 シナモンスティック 1本

 レモン 4スライス

 アールグレイ紅茶 100 ml (*アールグレイは濃いめに作るのがコツです。)

 【作り方】

 ①小鍋に材料を全て入れて、弱火で10分程温める。

 ②火を止めたら30分程、スパイスがワインにしみこむのを待つ。

 ③飲む前に温めなおす。

 今回のレシピのポイントはイギリスらしくアールグレイの紅茶を使ったところです。

 家じゅうにスパイスと赤ワイン、そしてアールグレイの香りが芳醇に漂い、幸せな気分にさせてくれますよ。

 お酒が苦手な方は、紅茶の分量を倍にして作ってみてくださいね。

 ソファにのんびり座って、本でも読みながらモルドワインを片手に冬の夜を楽しんでみてはいかがでしょうか。



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みんなの暮らし日記ONLINE 2018/12/17 07:00
2018/12/17 14:57 /article/detail/1102