出発進行!ハンドルに汗が……

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 横に先生がついているとはいえ、いざとなったら止めてくれるとはいえ!「ワケありゴールド免許保有者」にとって、運転は恐怖でしかありません。マリオカートでぶっ放していた自分がこんなことになろうとは……。

 速度、信号、歩行者、車線変更したがっている車、その他諸々、気にしなければならないことが多すぎます。聖徳太子は10人に同時に話しかけられても聞き分けることができたと言いますが、運転もまた、聖徳太子ばりの偉業だと感じました。車を運転できる人全員を尊敬する。

 「力を抜いて、リラックスして」

 沖縄らしい、やわらかい語調で声をかけていただく度に、自分の肩にとんでもない力が入っていることに気づきます。

 「次の角を右折しましょう」

 ペーパードライバーたちが大嫌いな「右折」!サイドミラーを一瞥してからウィンカーを出し、速度を落とし、前方から車両は来ていないか、歩行者はいないかを気にしながら曲がる……私は聖徳太子にはなれませんので、不安でいちいち声を出しながら確認します。

 車線変更も然りで、ミラーを見てここぞというタイミングを見計らうたび、「い、行きます!」とまるでロボットアニメのパイロットのように宣言する次第。

 「右車線の車がこっちに入ってきたい様子だから、少しスピードを緩めてみましょうか」

 目の前でイッパイイッパイになってしまっている私に、先生からは常にアドバイスの声がかかります。アクセルから足を浮かせてスピードを落とすと、しばらくして右車線の車がこちらの車線に入ってきます。その車はわたしの目の前で瞬間的にハザードランプを点け、鮮やかに前方へと駆け抜けていったのでした。あれは……かの有名な「ありがとうランプ」!

 ドライバー同士のコミュニケーションで感謝された自分に酔いしれました。ドライバーになっているという実感が湧いてきた……!気は抜かずに、安全運転でまいります。

沖縄は絶景まみれ!休憩時間でリフレッシュ

 右折やら車線変更やらのたびに発声する、「宇宙戦争の戦士」状態の私。先生は早めの休憩を提案してくれました。ルートから少し脇道に入った住宅地のようなところに、駐車場付きの簡易休憩施設があったのです。

 「じゃあ、バック駐車してみましょうか」

 何を隠そう、私がペーパードライバーになった理由は「駐車ができないから」。走り出したら止まらない仕様の私は、ハンドルの切り方もままなりません。先生が言うままに、あまり理屈がわかっていないながらも必死でハンドルを回しながらバックしていきます。人が少なく、広い駐車場で本当によかった……沖縄でのペーパードライバー講習ならではの利点だと思います。

駐車するだけで汗だくに……
駐車するだけで汗だくに……

 車から降りると、示し合わせたかのように三線の音が響いてきました。ストリートミュージシャン(?)によるやさしい音色、広がる青い海……緊張しきっていた身体が一気に癒やされます。

 先生はこうして、ところどころで休憩を提案してくれました。目的地だった糸満市に向かう途中も、那覇空港から車で10分ほどの距離のところにある瀬長島に立ち寄れるというインフォメーションをくれたのです。立ち寄らず一気に目的地まで!という選択肢もありましたが、せっかくなので行ってみることに。

 瀬長島は豊見城市の小さな島で、本島から「海中道路」を通って行きます。その名前から海の中のトンネルを想像していたのですが、実際は「本島と島を繋ぐ長い橋」でした。前方は島!左右は青い海!道が混んでいなかったこともあり、走りながらリフレッシュできるすばらしい場所でとても気持ちよかったです。運転中に撮影できないことが悔やまれる……。

 しかも空港近くということで、

 海中道路の真上を飛行機がどんどん通っていくのです。こんなところを飛んで大丈夫なの!?と声を上げたくなるほどの近さ。飛行機のお腹を見放題です。飛行機ファンなら1日中いても飽きないはず(※注:一時駐車して撮影しています)。

 島には立派なホテルやショッピング施設などがありましたが、そちらには立ち寄らず、ぐるっと車で一周してから再び糸満市を目指しました。

 こうした、自力では調べられなかったスポットに立ち寄れるのはうれしかったです。旅先でのペーパードライバー講習の大きな魅力ではないでしょうか。

最後までたっぷり「講習」!

 南は糸満市、北は恩納村。丸一日のドライブでした。最後は沖縄県初の海底トンネルである「那覇うみそらトンネル」を通って那覇市内に帰ります。

 「ちょっとスピードを落としましょう!」

 トンネルのような「景色が変わらない場所」が空いているときは要注意です。自分だけで走っていると、スピード感覚がわからなくなることを身をもって実感しました。

 逆に、それなりに通行量の多い道を通っているときは目の前の車のことばかり見てしまうクセも発見。前の車の先にある、信号の変化や人の横断などの事象をしっかり見ておかねばなりません。

 「右寄りに走ってしまうクセもありますね」

 これも、先生に指摘されて初めて気づいたことです。教習所であれだけ「キープレフト」と言われてきたのに……。私の場合は、車体というより自分自身が道の真ん中を走っている感覚で運転したほうが安全、というアドバイスをいただきました。

 1日プランは最大8時間の講習を受けられるのですが、早めに宿泊先付近に戻ってきてしまいました。余った時間は、最も苦手な「バック駐車」特訓用の時間だったのです。空いている駐車場を使って、右バック駐車・左バック駐車を繰り返しました。

 失敗のたび、ホワイトボードとミニカーを使ってしっかりと「失敗の理由」を教えていただけるのがうれしかった!「このくらいのところまで来たらハンドルを切る」など、具体的なポイントを教わることができて勉強になりました。それまでは先生のアドバイスに従ってハンドルを切っていただけだったのに、1時間弱のこの特訓を受け終わるころにはアドバイスなしで自力で駐車できるようになっていました。

たっぷり丸一日!広い道路・美しい景色のなかでのドライブが楽しかった

 8時間もドライブ旅ができるだろうかと不安でしたが、最初こそ緊張でドッと疲れたものの、あっという間の1日でした。

 東京に比べ、道が広くて自転車の走行も少ないから走りやすいですし、車線変更の練習もできます。そして何より、美しい景色!海岸を走る楽しさは、助手席にいるときとは異なる感覚があります。「乗っている」んじゃなくて「走っている」!なんとも言えぬ喜びでした。

 今回講習してくださった「ドライビング沖縄」の豊里さんの沖縄方言が混じったレクチャーも、久々にハンドルを握るペーパードライバーにとって、とてもありがたかったです。ホッと穏やかな気持ちで運転することができました。

 「長年運転していない」ことを理由に沖縄旅行をためらわれている方がいらっしゃいましたら、「移動手段としてのペーパードライバー講習」はいかがでしょうか。意外と、乗れてしまうものですよ!

 ▼今回お世話になった「ドライビング沖縄」さんの公式WEBサイト

 http://driving-okinawa.com/

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Writer PROFILE

  • 1985年生まれ。OL生活の傍ら、エッセイブログ「言いたいことやまやまです」を書いています。日々の食事、美容やダイエット、タスク管理などのライフハック、日常の愚痴まで、「愉快な生存報告」をテーマに毎日更新中。楽しい1日を積み重ねていきたいです。

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