娘さんの意見を伝えた結果は……?

 さて、話をお片付けサポートの現場へ戻します。

 「あなたの言う通りに、娘が行動すると言えますか?」

 ご主人の言葉に対し、次のようにお答えしました。

 「それは、私は断定できません。ただ、片付けのプロとして言えることは、

 失敗するチャンスを与えるということも、子育てではないでしょうか? ということです。

 こうしたい! と思っていても行動がついていかないことは、大人でもあります。子供さんでしたら、なおさらでしょう。ご主人のおっしゃる通りです。

 ただ、1点。

 本人の意思があり、環境を提供できるのにチャンスを奪えば、いつ、娘さんは【自分で自分の持ち物を管理する】ということを学べばよいのでしょう?」

 ご主人のご意見も、もっとも。ですが、部屋の使用者は娘さんです。私の意見というより、娘さんの意見や気持ちを伝えることしかできません。

 その場は保留となったのですが、その翌日の夜に奥様からメールをいただきました。

 一人で寝るのが怖いと言っていた娘が、片付いた部屋をみて、「ここにお布団を敷いて寝る!」と言い出し、ベッドを動かしました。最初だけかと思いきや、翌日も、またその翌日も。

 あんなに怖がりだった娘が一人で部屋で寝るようになりました。

 今回の片付けで、やまぐちさんが言われた「片付けはコミュニケーションなんですよ」という意味が分かりました。

 本当にありがとうございました。

片付けで気持ちを伝えよう

 私が片付けの現場に入り、家族の意見がぶつかり合い、一触即発……という場面は何度かありました(笑)どちらの意見も分かります。ただ、私自身の失敗の経験として言えるのは“家族の意見の反映されない片付けは、家族を不幸にする”ということです。

 言葉で人を傷つけることもできれば、物の置き方や、物の扱い方などで、言葉で傷つける以上に心をえぐることもできます。しかし、視点を変えれば、物を通して家族への愛情や信頼を伝えることは可能なのです。

 年末年始は特にお片付けシーズンです。

 家を片付けてすっきりとする以上に、ご家族へ愛情や信頼を伝える手段として片付けてみてはいかがでしょうか?

 新年の始まり。

 2019年が、皆様にとって、うんと良い一年となりますように。

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Writer PROFILE

  • やまぐち せいこさん

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    中道ミニマリスト。ライフオーガナイザー®。1977年生まれ。福岡県出身。愛称は「やまさん」
    夫、息子、娘とともに4人で大分に暮らす主婦。さまざまなインテリアの試行錯誤を経て、ミニマリズムに目覚める。
    ブログ「少ない物ですっきり暮らす」は月間PV150万超。 日本ブログ村「ミニマリスト」「ライフスタイル」PVアクセスランキング1位を獲得。
    2017年ライフオーガナイザー1級・整理収納アドバイザー1級を取得。

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