「おやつ作り」と「ごはん作り」で違うこと

おやつとごはん、素材の違い

 娘が生まれ、おやつ作りを始めた頃から、メープルシロップやはちみつをお料理に使うことが多くなりました。自然な甘さが引き立って、きんぴらや煮物などの美味しさがアップする気がします(ただし、はちみつは1歳未満の赤ちゃんに与えてはいけないので注意しましょう)。

 おやつ作りでは、生クリームの白さを大切にしたかったりするので、主に使うお砂糖はグラニュー糖なのですが、お料理の時はそこまで色にこだわらず、ミネラル分が豊富なきび砂糖を使ったりなど、ちょっとした使い分けをしています。

おやつとごはん、作り方の違い

 実は、ごはんとおやつでは、作り方も似ているようで違うところが多く……。自分の中で、それぞれに対する向き合い方を少し変えてきました。

 おやつ作りにおいては、前のコラムでもちょこちょこ書いていたように、私の中では化学実験っぽいところがあるなあと感じます。材料を一つひとつ、グラムを軽量して混ぜ合わせていく工程だったり、オーブンで焼いている時には生地の膨らみ方をチェックしたり……。これらはとてもワクワクするもので、私の中では息抜きにもなっています。

おやつ作りは実験? 詳しくは、2017年に掲載したコラム「“失敗した……”の後も諦めないで!」で。

 それに対して、日々のごはん作りは、大まかな調味料を加えて、最後は自分の舌で味を見ながら微調整することが多いものです。おやつ作りでは、クッキー生地などを直接口に放り込んで味見をすることは、ほぼ無いですよね?

野菜をたくさん食べたいので、肉豆腐には白菜やネギなども追加。野菜が増える分は、自分の舌で確認しながら味付けします。
野菜をたくさん食べたいので、肉豆腐には白菜やネギなども追加。野菜が増える分は、自分の舌で確認しながら味付けします。

 もちろん、ごはんでもお気に入りのレシピはありますが、それはちょっと特別なメイン料理のレシピのみで、副菜やスープ、野菜と合わせるごはんなどでは、あまりレシピに頼りすぎないようにしています。これはおやつ作りをしている時とは違うと感じます。

ごはん作りに対する意識を変えてくれたもの

 私は一時期、おやつ作りにどっぷりハマりすぎていた時がありました。当時は、ごはん作りでも「すべてをしっかり計量しよう」「レシピを細かくチェックしよう」としていたんですよね。

 「あ、副菜が1品欲しいな」と思ってレシピをチェックして、足りない材料があったら、「やっぱりプラスしてこの食材を買ってこなきゃいけないな」みたいに……。こんな風にしていたら、何だか要領が悪くて、苦労している自分がいました。

 そんな日々のごはん作りにやきもきしていたある日、娘の絵本を買いに書店を覗いてみた時に1冊の本が目に留まりました。

 有元葉子さんの『レシピを見ないで作れるようになりましょう。』という本です。

 とても魅力的な本で、これを読んだことがきっかけで、ごはん作りに対しての意識がすごく変わった気がしました。有元さんの、素材の美味しさをしっかり引き出す調理の仕方や、調味料のシンプルさ、工程の簡単さ。目から鱗が落ちるとはこのことで、すごく感動したのを覚えています。

 ごはんは、旬のものを美味しくいただくもの。と頭では思っていたのですが、私は「レシピレシピ」と目の前の作り方に精一杯で、下ごしらえの大切さや、食材との向き合い方など、見えていなかった部分が多かったなと反省しました。

 レシピを見ながらしっかりお料理するのもいいけれど、ごはんをこしらえるのは暮らしの一部なので、作り手も心地よいやり方でやりたい。

 もちろん私は、まだ何十年も主婦をしているわけではないので、まだまだレシピに頼ることも多いです。けれど、もし冷蔵庫に1つしか食材が無かったとしても、手抜きをせず、丁寧に料理する。自分の舌と感覚をもって、日々キッチンに立つことが目標になっています。

 今日も家族の美味しそうに食べる顔を楽しみにしながら、私はキッチンに立っていることでしょう。

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Writer PROFILE

  • sachiさん

    Instagram ▶︎@sachi_homemade

    都内で、主人と娘の3人家族で暮らしている主婦。娘と日々一緒に過ごしつつ、おやつを作っては小さな達成感を味わいながら、楽しんでいます。

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