プレゼントを贈ったのに使ってくれない、お返しをくれない。はたまた、好みじゃないプレゼントをもらいどうすればいいかわからない……などなど、意外に面倒な考え事がつきものの「贈り物」。やまぐちせいこさんが、シンプル&ハッピーに贈り物をするための考え方のコツを教えてくれました。

プレゼント、もらったら必ず使いますか?

 今回のテーマは、『贈り物』です。

 自分基準で考えるとすぐに決められることでも、相手基準で考えると、私たちは思いのほか、相手の事を理解できていないことにハッと気が付きます。贈り手ともらい手、双方にとって気持ちの良いコミュニケーションになるような『贈り物』について、考えてみましょう。

 先日、高校時代の友人と一緒に食事をしていたとき、友人がこんな話をしてきました。

友人:義理の母に、手作りのハーバリウムを贈ったの。でも、飾ってくれない。義理の母は、人からもらったモノを家のお気に入りゾーンに飾るのね。でも、私のプレゼントは、そこに飾ってくれないんだよね。

 これは興味深いと思い、私は彼女へこんな質問をしました。

私:あなたは、自分が贈ったモノをお母さんが飾ってくれないことに対して、どう感じたの?

友人:他の人が贈ったモノは飾るのに、私が贈ったモノは飾ってくれないから、自分を否定された感じがして、悲しいんだよね。

 なるほど、贈ったモノ=自分自身というように投影しちゃったわけです。

友人:自分でも、わかるの。義理の母の趣味じゃないモノを贈ったんだろうな……って。でも、私が家に行くときに一回でも棚に飾ってくれていれば、それで私は満足だったんだよね。

私:じゃあさ、逆の視点で考えてみようか。私が仮にあなたに高さ180cmの大仏を贈ったとするじゃない? あなたは、その大仏を飾ってくれる? もらって嬉しい?

友人:ああ、大仏か。180cmは大きいし、正直困るな。でも、私は人からもらったモノは、基本的に全部飾るし、使うんだよね。贈ってくれた人に対して、「悪いな」と思うから。

私:なるほど。私は逆で、趣味じゃないモノは相手が誰であろうと使わないな。それは、相手が好きとか嫌いとかではなく、私にとって必要ないから。これはお互いの価値観の違いだね。

 友人は、贈り物を受け取ったら必ず使う、という価値観を持っていました。

 彼女にとっての「贈り物」は、“自分自身を相手に受け入れてほしいという想い”と、“自分の価値観を表現する手段“なのかな……と感じました。

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