犬が変えた人生

 建築家と建てた家で、私たちも年を重ねてきました。

 するとだんだん、にぎやかな街に暮らし、都心のオシャレな街にサッと出て買い物を楽しむ、という生活に以前ほどの魅力を感じなくなってきたのです。

 夫とは「老後は犬でも飼って、もう少し自然豊かな土地で暮らそうか」などと話すようになりました。

 ところが、私が定年まで勤め続けるつもりだった職場を退職し、さらに犬を迎えることになり、暮らしは一変。

 そして、体重15キロを超える元気な柴犬との暮らしの中で、緑のないにぎやかな街中だと犬も人間も幸せにはなれないのでは、と思うようになったのです。

 そこから急きょ住まい探しが始まりました。

自然豊かな街へ

 今度は長年住み続けた地域から離れ、見知らぬ土地での家探しです。

 住みたい地域が絞れると、意外とすんなり家が見つかり、新築の建売住宅を購入したのが昨年のことです。(実はこの家探しでも、家を建てた経験が大いに役立ったのですが、それはまた改めて書きたいと思います。)

 思い入れたっぷりで建てた家とは10年ちょっとでお別れ。

 いまは、都内だけれど自然豊かな街で、犬も私たちものびのびと暮らしているところです(夫は通勤が大変になりましたが…)。

 今度こそ永住したいものですが、どうなることやら。

土地や家を買う決断、そのポイントは?

 家に対する考えは「賃貸派」「持家派」と分かれるのだと思いますが、私の場合、確たる主義がないまま、20代のときなんとなく買った家が出発点になり、4回も買うことになりました。

 それも、お読みいただいたとおりの“行き当たりばったり”な状態です。

 ただ、いま振り返って思うのは、私が土地や家を買う決断ができたのは「運」と「勘」ゆえではなかったかと。

 なーんだと言われるでしょうけれど、「運」というのは「出会いの運」。出会いに恵まれたのは、自分たちが暮らすうえで譲れないポイント、優先順位を日頃から意識していたからこそだったと思います。それがなければ「出会い」に気づけなかったかもしれません。

 「勘」というのも大事です。

 例えば洋服を買うときだって、ピンとくる服は長くお気に入りになったりしませんか。価格の違う洋服と並べちゃいけませんが、土地も家もピンとくると大きな決断も迷いなくできました自分の直観を信じれば、きっと大丈夫だと。

 「運」も「勘」も、自分たちの暮らしのキモをしっかり持つところから生まれる気がします。



Writer PROFILE

  • linenさん

    「Linen Style」https://www.linenstyle.site/

    整理整頓と、収納が大好き。シンプルライフを理想とする50代です。
    25年の公務員生活の後、整理収納アドバイザーに転身しました。
    長い共働き期間中に培った家事を楽にする整理収納術や、収納名人でなくてもスッキリと暮らせるコツをお伝えするため、整理収納レッスンを開催中です。
     

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