自宅で「おもてなし教室」を主宰するほど、人を自宅に呼んでおうちパーティーを開催するのが好きなMarchさん。実は整理整頓が苦手でズボラなのだとか!? ズボラさんでもキレイなおうちに見えるインテリア収納のアイデアとコツを教えてくれました。

普段は散らかっていても、キレイに見えるワザをご紹介

 私はとにかく人を自宅に呼ぶのが大好きで、「おもてなし教室」を開催していた頃はもとよりプライベートでもよく友人達を招いておうちパーティーを開催させていただいております。

 その際、来てくれた友人・生徒さん達に「お部屋、いつもきれいに片付いてますよねー。」とよくほめていただくことが多いのですが、実はそれを言われるたびに心の中で、冷や汗をかいておりました。

 だって、何を隠そう、わたくし、実は、「めちゃくちゃズボラで掃除・整理整頓、大の苦手」なんですっ!!

一見、きれいに片付いている我が家のインテリア
一見、きれいに片付いている我が家のインテリア

 友人達にそういうと、「またまたまたー謙遜してー。」などと言われるのですが、私の家族は、確実に「うん、うん、そうだね。」とうなずくこと間違いなしです(汗)

 それくらい普段はかなり散らかっている感の多い我が家ですが、ズボラでも、掃除・整理整頓が苦手でも、アイデア次第でお部屋がきれいに見える! そんなインテリア収納のワザを今日はご紹介したいと思います。

コツは「隠す収納80%、ちょい見せ20%の収納術」

 収納には一般的に隠す収納と、見せる収納があると思います。

 隠す収納というのは、言葉通り、扉のついた収納スペースに外からは見えないように収納すること。

 逆に見せる収納というのは、扉のついていない棚などに収納していくことをいいます。

こちらは見せる収納
こちらは見せる収納

 で、ズボラさんにとってどちらの収納がいいかと言えば、絶対的に「隠す収納」をおススメします。

 でも、全てを隠すのではなく、「ちょい見せ」の収納をすることによって、お部屋全体がきれいに片付いているような錯覚を起こすことができるのです。

家具を買うときのポイント

 イギリスでは、日本と違い、収納スペースがついているお家が少ないのですが、これは築100年以上などという物件が当たり前で新築物件自体が少ないので、その時代、今のような機能性に優れた収納スペースなどという概念がなかったのではないかと思われます。

 また、イギリス人は、同じ家にずっと住むということが少なく、ヤドカリのようにライフスタイルに合わせて家をどんどん住み替えていく方が多いので、作り付けの収納スペースは作らず次の家に持っていける収納家具を買う人の方が多いのではないかと思われます。

 我が家でも、現在の家に引っ越して来たときは、ワードローブなどの収納スペースは一個もなく、全て一から揃えないといけない状態でした。

 さて、私がイギリスでも日本でも、家具を買う際に何よりの条件にしていたことがあります。

 それは、必ず収納がある家具を買うこと!

 例えば我が家のテレビ台ですが、通常のテレビ台だとせいぜいDVDやブルーレイ、インターネットのサーバーなどを置けるスペースくらいしかないものが多く、またデザインも気に入ったものがなかったので、こちらのサイドボードを購入。

テレビを置くのはテレビ台でないといけないという固定概念は捨てましょう。収納第一!の発想で家具を選ぶ
テレビを置くのはテレビ台でないといけないという固定概念は捨てましょう。収納第一!の発想で家具を選ぶ

 テレビ台ではないので、テレビのコードなどを繋げる箇所がなかったので、夫がざっくり適当な感じで、糸のこぎりで穴を作り、外からコードを繋げるようにしました。

壁で見えない部分なので、適当に穴をあけても大丈夫です
壁で見えない部分なので、適当に穴をあけても大丈夫です

 我が家は、横のスペースが狭く、縦長な作りの家なので、奥行きが浅く、幅が長い家具を選びました。

 それぞれご自宅のスペースに合わせ、家具を選んでみてください。

 このサイドボードのおかげで、テレビの下にたくさんの収納スペースができました。

「ざっくり収納」&「パニックルーム」を作る!

 そして、その収納スペースですが、ここからがズボラさんの腕の見せどころ!

 このせっかく見えない部分の収納スペースまできれいに整理整頓して収納では、ズボラさんとしては、ちょっと窮屈。

 そこで、私はこのようなざっくり収納をするようにしています。

ざっくり収納はこんなふうに

 このテレビ台の下の収納スペースには、外においておくと見栄えのよくないプリンターを収納。

 そして、その下にはIKEAのフォルダーボックスにポケット式ファイルリフィル、もしくはクリアフォルダーに、1年ごとの更新する必要のある保険書類や、すぐに取り出してみたい家電などの保険証書や取扱書、すぐには捨てられないレシート、また、お料理を作るときにぱっと見たいレシピなどを入れ、ボックスごとに自分なりの仕分けをして入れてあります。

ボックスごとに、似たような項目、例えば保険証なら保険証関係など、レシピや買い物のチラシなどを大ざっぱに入れておきます
ボックスごとに、似たような項目、例えば保険証なら保険証関係など、レシピや買い物のチラシなどを大ざっぱに入れておきます

 その後は、例えば車の保険の更新などがあったときに、新しい証書と中身を入れ替えればいいだけです。また、時間のあるときに定期的に中身をチェックしてもういらないなと思われる書類はつど破棄。

 ボックスなどに項目を書いておかなくても、とにかく、ここにはこの類の書類を保存しておくと自分なりのルールを決めておけば、必要になったときにあちこち探さなくても、このボックス内のどこかにあるのは間違いなので、行方不明になることもありません。

 一枚、一枚のクリアフォルダー(もしくはファイルリフィル)に入れてあるので、外からもすぐに何の書類がわかります。

レシピ類も、クリアフォルダーに入れておけば汚れることなくお料理しながら見ることができます
レシピ類も、クリアフォルダーに入れておけば汚れることなくお料理しながら見ることができます

緊急避難用に!「パニックルーム」

 そして、ズボラさんなりのもう一つの収納術がパニックルームを作っておくことです。

 パニックルームとは、2002年にジョディ・フォスター主演で映画にもなりましたが、本来の意味は緊急避難用の小部屋で災害や強盗などから身を守るための部屋を指します。

 ズボラさんの収納術では、突然の来客!!急いでお部屋を片付けなくちゃー!!時の緊急で散らかっているさまざまなものを収納できるスペース部分を勝手にパニックルームと名付けました。

 写真のように、普段は一応片付ているこちらのスペース。

テレビの下に収納されているプランターや書類など
テレビの下に収納されているプリンターや書類など

 ここだけの話ですが、実は、お友達が来ることになっているのにお部屋を片付けている時間がなかったー!というときなどは下の写真のような事態になっております。

テーブルの上にあった書類やら、読みかけの本やらが一気にプリンターや他の空スペースに避難!押し込まれております
テーブルの上にあった書類やら、読みかけの本やらが一気にプリンターや他の空スペースに避難!押し込まれております

 非常にお恥ずかしい限りですが、正直、いつもいつもきれいに整理整頓できる人ばかりじゃ世の中ないのよーということで、どうせ見えないからいいんです。

 これが私の中ではパニックルームと呼んでいる緊急時に押し込んじゃえ―的な収納スペースです。

 扉を閉めれば、写真のように何もなかったかのようにきれいに片付いております。

外から見たら、扉を開けたらぐっちゃぐちゃーなんてことは全くわかりません
外から見たら、扉を開けたらぐっちゃぐちゃーなんてことは全くわかりません

 ただし、このパニックルーム。場所を選んでおかないと、永遠にぐちゃぐちゃなままになるのでご注意を。

 緊急時は、上の写真のようなことになるスペースですが、時間のあるときにまたきちんと片付けるよう自分のお尻をたたく必要があるので、あえて使う頻度の高いプリンターのあるところにパニックルームを作りました。

 これなら、プリンターを使うときに、これらのものをきちんと整理しないと使えないということになるので、強制的に整理整頓できます。

 そうまでしないとちゃんと整理整頓できないズボラさんの悲しい習性を逆利用しました。

一粒で2度美味しい収納を探してみましょう!!

 さて、少し話が変わりますが、「フォーカルポイント」という言葉をご存じでしょうか。

フォーカルポイントのおかげでインテリアが引き締まる

 フォーカルポイントとは、インテリアを作る際にとても重要なポイントとなってくる「見せ場」のこと。人の視点が集まる部分を指します。この「見せ場」となる部分がお部屋にあるとお部屋のインテリアがぐっと引き締まってくるのです。

 例えば、我が家のインテリアでいうとこちらの個性的な絵。

 お部屋に入った瞬間に、すぐにみんなの視点を捕らえられるように設置しました。

我が家に来たお客様のほとんどが、この絵のことは印象に残っているようです
我が家に来たお客様のほとんどが、この絵のことは印象に残っているようです

 この絵のように、お部屋のどこかにみんなの視線が集中するようなインパクトのあるものを置くと非常に印象の強いお部屋となってくれます。

 また、インスタなどやられている方であればフォトジェニックな部分となってくれると思います。

写真を撮る時にはいつでもこの絵がフォーカルポイントとなってくれております
写真を撮る時にはいつでもこの絵がフォーカルポイントとなってくれております

フォーカルポイントも収納スペースになる

 そして、実は、このフォーカルポイントの絵さえ、収納スペースなのです。

 この一見、大きな絵に見えるもの。実は本棚なんです。

 扉を開けるとこの通り、本やDVD、ブルーレイ、CDなどを収納できるようになっています。

実は絵の部分がこのように扉になっていて開けると中に収納スペースが
実は絵の部分がこのように扉になっていて開けると中に収納スペースが

 また、脇にも収納スペースがあるので、ものが入れられます。

 ここのポイントが、20%のちょい見せ収納になります。

 この部分は扉などで隠されていないので、ちょっとした注意が必要になります。

 見せる収納スペースに置くものは、必ずテイストを揃えてください。

 見せる収納は、収納スペースであって同時に飾りスペースでもあるのです。

 我が家では、コレクターしているお気に入りの花瓶をここに並べることにしました。

見せる収納スペースは徹底して見せることを意識したものを置きましょう
見せる収納スペースは徹底して見せることを意識したものを置きましょう

 この通り、「一粒で2度美味しい」収納家具を探してみるとインテリアがますます生きてきます。

 なかなかそんな家具が見つけられないというのであれば、今流行りのDIYで自分なりの収納家具兼フォーカルポイントになる家具を作ってみてはいかがでしょうか?

 上の商品を参考に、例えば、収納部分はカラーボックスなどを使い、扉部分にMDFボードなどに黒板になってくれるペンキを塗って、カラーボックスにヒンジで取り付ければ、中は収納ボックス、扉部分にはチョークでちょっとしたメモ書きもできる収納スペースが出来上がります。

 また、扉部分に好きな壁紙を貼ってみたり、アイデア次第で今回ご紹介した家具のようなものを作れると思います。

小さな収納スペースだって有効活用!

 また、フォーカルポイントとなる収納スペースのアイデアがもう一つ!

 こちらも我が家のフォーカルポイントとなっている壁のデコレーション。

かなり個性的ですが、実はある秘密が……
かなり個性的ですが、実はある秘密が……

 ちょっと不思議な雰囲気を醸し出しているこちらのデコレーション。

 実はこれも収納スペースなんです。

 ブラケットの上に乗っているのは、アンティーク風の本の形をしたBOXなのです。

 壁にこのBOXと同じサイズでブラケットを取り付け、その上にこのBOXを置いただけですが、この中にちょっとした小物を入れておくことが可能です。

 まさか、収納スペースとは思わないので、印鑑や銀行通帳など泥棒さんが見つけにくいものを隠しておくのにも便利です。

ブラケットに本の形をしたBOXを置いただけの収納スペースですが、同時にお部屋のフォーカルポイントにもなってくれています
ブラケットに本の形をしたBOXを置いただけの収納スペースですが、同時にお部屋のフォーカルポイントにもなってくれています

 お部屋のインテリアに合わせて、もっとシンプルなブラケットにシンプルなBOXを組み合わせれば、また違った雰囲気の収納スペースを作ることができます。

 イメージを膨らませて、ご自宅のインテリアに合うものでアレンジしてみてください。

基本は隠す収納。そして「見せる収納」を効果的に使いましょう

 こんな風に我が家のインテリアは全て収納スペースのある家具を使っておりますが、全てを隠して収納するよりも、隠す収納80%、ちょい見せ収納20%にするとなぜだか人はその20%の印象が強くなるようで全体的に片付ている印象を持ってもらえるようです。

 例えば、こちらも隠し収納的家具なのですが、上のガラスの扉部分だけは見せ収納ということになります。

 ここの見せる部分の収納だけは、きれいに整えて、必ず色を揃える。テイストを揃える。つまり頻繁に使うようなものではなく装飾性のあるものを収納しておくとうまくいきます。

見える部分だけは、きれいに整理整頓。普段あまり使わないものを入れておくといいと思います
見える部分だけは、きれいに整理整頓。普段あまり使わないものを入れておくといいと思います

 逆に見えない部分の収納ですが、我が家ではざっくりとした分類だけして、後は本当に無造作にものをしまってあります。

 あまり細かくきれいに整理整頓しているといくら時間があっても足らないことになるので、そこらへんは大ざっぱに。

 基本は隠す収納ですが、でも見える収納部分はきれいに整理整頓。オンオフを使い分けた収納をしております。

 以上、我が家の赤裸々収納術をお教えしてしまったので、次回、友人が来たときに隠れ収納の扉を開けられないようしっかり見張っておかなくてはなりません。

 扉を開けた途端、雪崩が起きるのだけはやっぱりちょっと恥ずかしい……。