あつあつチーズフォンデュ。気楽に、ズボラに楽しみましょう
チーズプロフェッショナルの資格を持つ、眞鍋かをりさん
まだまだ寒い日が続きます。あったかいお鍋が恋しくなりますね。ごはんの支度も楽だし、この時期お鍋が続く…という家庭も多いと思います。
そんな「お鍋」感覚でレパートリーに加えてもらいたいのが、チーズフォンデュやラクレット。
家にフォンデュ鍋がなかったり、ラクレットオーブンがなくても、チーズさえあれば気楽に、いや、ズボラに楽しむことができますよ。
鍋と同じように、チーズフォンデュは自由なんです
でも、家庭でパパっとやるにはハードルが高い。というわけで、ズボラにやるならミルクパンなどの片手鍋でいいんです。固形燃料も要りません。カセットコンロでやるも良し、それすら出すのが面倒ならコンロで作って冷める都度温めればいい。
チーズも、本格的なものじゃなくて大丈夫です。普通のシュレッドチーズを袋に入れて少しだけコーンスターチか片栗粉を加えてシャカシャカ。
にんにくと白ワインをきかせてとろけさせれば、本場の味に近くなります。
このとき、少しだけクセのあるチーズを加えるのがおススメ。ウォッシュでもブルーでも、お好きなチーズを足すだけで、とても贅沢な風味になります。

冷蔵庫でカチカチになっていたハード系チーズ、白カビチーズ、シュレッドチーズをMIXしました。表面にカビが生えていても、よほど痛んでいなければその部分を取ってフォンデュにしちゃいます
鍋と同じように、チーズフォンデュは自由なのです。
ひとつ注意したいのは、商品の表記に「ナチュラルチーズ」と書いてあるものを使うこと。乳化剤の入ったプロセスチーズは熱を加えても溶けにくく、フォンデュには向いていません。
ラクレットだって実はカンタンにできちゃいます
ラクレット(過去の記事はこちら)もまた、手抜きしたいときに取り入れたいメニュー。
私も家庭用のラクレットオーブンを買おうか迷ったことがあるんですが、そんなに頻繁に使うわけじゃないし…と二の足を踏んでいたんです。そんなとき、ふと気付いてしまいました。
「べつに、卵焼き用のフライパンで良くない!?」

ゆでた野菜やパンをお皿に盛って、スライスしたラクレットチーズをフライパンで溶かして上からかけるだけ。こんなに簡単なのに、友達が遊びに来たときに「簡単なものだけど食べていく?」と出してあげるとすごく喜ばれるんです。ワインがすすんで、長居されることになってしまいますが…。
野菜もたっぷりとれます
私が子供の頃は、チーズフォンデュというとものすごくオシャレな食べ物で、特別な日に家族で食べる「ワクワクするメニュー」だった気がします。
そのせいでちょっとハードルが高く感じていたんですが、今では「今日はめんどくさいや~、チーズフォンデュでいいか」的なお助けメニュー。
野菜をフォンデュしてたっぷり食べれば、栄養バランス的にも完璧です。
もっとズボラに、チーズ料理を楽しんでくださいね。

鶏肉を生地に見立てて、グリルでピザ風に。これも手抜きで豪華に見えるひと品です