ありえない、はありえない

 私にとっては、モノを取りながらモノの場所を覚えることは当たり前でしたが、夫にとっては「いやいやいや、そんな面倒なこと覚えながら生活しないよ」ということ。

 私からしたら、「いやいやいや、毎日使いたいモノがあっちこっち行くと、探す方が面倒だよ……ありえないわ!」ということ。

 こうしてお互いがズレたまま、10年以上一緒に暮らしてきたということです。日常のたわいもない会話でしたが、私にとっては、「わかったぞーーー!」という衝撃的な体験でした。

 どうして、我が家のモノが片付かないのか。どうして、使ったモノを元に戻してくれないのか。長年の「どうして?」の原因の答えが出たからです。「ありえない」と思っていたことが、ありえたわけです。

 お片付けのサポートをしていると、驚くことはまだあります。ある時、こんな方がいらっしゃいました。

 「私は、『ゴミ』がよくわかりません。服は穴が開いても着られます。ズボンのゴムが伸びたって、着られますよね。使えるか使えないかでいえば、使える。使える間はゴミじゃない。ペットボトルや空き缶だって、使おうと思えば何かに使えそうじゃないですか。だから、何がゴミで、何がゴミじゃないのかがわからないんですよね……」

 片付けられない、捨てられない理由は様々です。「そんなのありえないわ」ではなく、「ありえない、なんてありえない」という視点をもって話を聞く。

 ちなみに、我が家の使ったモノを元に戻そう問題は、「徹底的にラベリングしてくれたらOK」という夫の要望で解決しました。

 自分にとっては、当たり前なのにやってくれない……とストレスを抱えるよりも、「もしかしたら、予想外の答えがあるのかもしれない」と、興味をもって楽しんでみると、片付けを妨げる問題解決の糸口を見つけられるかもしれません。

  • 1
  • 2


Writer PROFILE

  • やまぐち せいこさん

    ブログ ▶︎『少ない物ですっきり暮らす』


    お片付けサポート始めました ▶︎詳細はコチラ


    中道ミニマリスト。ライフオーガナイザー®。1977年生まれ。福岡県出身。愛称は「やまさん」
    夫、息子、娘とともに4人で大分に暮らす主婦。さまざまなインテリアの試行錯誤を経て、ミニマリズムに目覚める。
    ブログ「少ない物ですっきり暮らす」は月間PV150万超。 日本ブログ村「ミニマリスト」「ライフスタイル」PVアクセスランキング1位を獲得。
    2017年ライフオーガナイザー1級・整理収納アドバイザー1級を取得。

やまぐち せいこさんの記事一覧

もっと読む

これもおすすめ