日本一のパン職人を決める戦い。「第4回ベーカリー・ジャパンカップ」食パン部門の決勝が行われました。果たして日本一の食パンは!?

パン職人が腕を競い合う!

 国内のパン職人が腕を競い合う、パン技術選手権大会『ベーカリー・ジャパンカップ』。第4回目となるこの大会が、2019年2月20日から22日に幕張メッセで開催されている「MOBAC SHOW(モバックショウ)2019」で行われています(※MOBAC SHOWは製パン製菓業界の業界関係者向け総合専門展です)。

 2月20日に行われた、食パン部門の決勝に伺ってきました。

テーマは国産小麦粉を100%使用したパン

 製パン製菓業界関係者向けの展示会会場には、プロが製パンや製菓に使用する大きなオーブンや什器といった機材の新製品がたくさん並び、ブースで商談が行われていました。

 その一番奥で、ひときわ熱気を帯びていたのがこの一角。

 全国で一次審査(書類選考と現物審査)を行い、勝ち抜いた8名による、食パン部門の決勝が行われていました。

 食パン部門の決勝進出者は8名のプロのパン職人の皆さんです。テーマは「国産小麦粉を100%使用したパン」。基本的な食パンと、地産地消・健康栄養を考えた食パンの2種類で競われました。

パンに込めた思いをプレゼンテーション

 パン職人の皆さんが、それぞれの食パンの成り立ちや作り方についての専門的な話、また、パンに込めた思いをプレゼンテーション。

ブーランジェリー・オーヴェルニュ 松岡 瞳さん(東京都)

ブーランジュリー・オーヴェルニュ 松岡 瞳さん(東京都)

横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ 大宗 智成さん(神奈川県)

横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ 大宗 智成さん(神奈川県)

 審査は、日本パン技術研究所、製パン学校講師、製粉会社製パン技術者といった方々によって行われました。プレゼンが終わったパン職人の方へ鋭い質問が飛びます。

 会場では試食として、出展された食パンも次々に提供されました。

食パンの部、優勝は……!?「サンセリテ / ベーカリータカダ」 の高田 知明さん

 審査員の方々が別室に入って20分後、いよいよ審査発表!

 食パン部門優勝は……

第4回ベーカリー・ジャパンカップ食パン部門優勝は、「サンセリテ / ベーカリータカダ」 の高田 知明さん(埼玉県)

第4回ベーカリー・ジャパンカップ食パン部門優勝は、「サンセリテ / ベーカリータカダ」 の高田 知明さん(埼玉県)

 食パン部門優勝は、「サンセリテ / ベーカリータカダ」 の高田 知明さん(埼玉県)による、「大地の旨味食パン」と「和」が選ばれました!

三種類の野性味あふれる全粒粉を3日間冷蔵熟成して旨味を引き出し、日本の国菌である麹の酵母でしっとりやさしく焼き上げた「大地の旨味食パン」

3種類の野性味あふれる全粒粉を3日間冷蔵熟成して旨味を引き出し、日本の国菌である麹の酵母でしっとりやさしく焼き上げた「大地の旨味食パン」

豆乳ベースの生地に狭山茶と黒ごまを練り込んだ日本のパン。和をもって尊しとなす、を表現した「和」

豆乳ベースの生地に狭山茶と黒ごまを練り込んだ日本のパン。和をもって尊しとなす、を表現した「和」

シンプルな食パンだからこそ違いが個性となる

 第2位には、エストヴィラージュの村東 秀則さん(奈良県)の食パン「パン・ド・ミ」と「古代米食パン」が選ばれました。

北海道産小麦「夢ちから」でポーリッシュ種を作り、北海道産小麦「春よ恋」で仕込んだしっとりなめらかな生地。毎日食べたい食パンを目指した「パン・ド・ミ」
北海道産小麦「夢ちから」でポーリッシュ種を作り、北海道産小麦「春よ恋」で仕込んだしっとりなめらかな生地。毎日食べたい食パンを目指した「パン・ド・ミ」
奈良県産の小麦「ふくあすか」で湯種を作り、北海道産の小麦「春よ恋」で仕込んだ生地。奈良県産の黒米と、白米「ひのひかり」を練り込み、もっちり、しっとり、プチプチの食感。さらにきな粉や黒蜜で甘く香ばしい香り。奈良を味わってほしいと作ったこだわりの「古代米食パン」

奈良県産の小麦「ふくあすか」で湯種を作り、北海道産の小麦「春よ恋」で仕込んだ生地。奈良県産の黒米と、白米「ひのひかり」を練り込み、もっちり、しっとり、プチプチの食感。さらにきな粉や黒蜜で甘く香ばしい香り。奈良を味わってほしいと作ったこだわりの「古代米食パン」

 第3位には、横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズの大宗 智成さんの食パン「共」と「波」が選ばれました。

国産小麦の特徴を生かしつつ、食べ飽きない深みのある味わいを目指した食パン「共」

国産小麦の特徴を生かしつつ、食べ飽きない深みのある味わいを目指した食パン「共」
 

神奈川県産の小麦、牛乳、卵を使用。栄養に優れた全粒粉、グラノーラを使用。港町の「波」をイメージした山型食パン「波」
神奈川県産の小麦、牛乳、卵を使用。栄養に優れた全粒粉、グラノーラを使用。港町の「波」をイメージした山型食パン「波」

 試食させてもらいましたが、シンプルな食パンだからこそ、わずかな違いが個性となるのですね。

 地産地消や健康を考えたアイデアたっぷりの食パンも、お店で売っていたらぜひ食べてみたいと思わされる力作揃いでした。

 また、食パン部門以外にも、菓子パン、食事パン部門の決勝も行われていますので、後日ご紹介したいと思います。

▼菓子パン・食事パン部門の決勝はコチラ