日本一のパン職人を決める戦い、終幕。2019年の勝者は?

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2019/02/26 07:00

2月20日~22日、日本一のパン職人を決める戦い「第4回ベーカリー・ジャパンカップ」が行われました。技術力が問われる菓子パン・食事パン部門の1位に輝いたのは!?

日本一の座をかけた、パン職人の戦い

 国内のパン職人が腕を競い合う、パン技術選手権大会『ベーカリー・ジャパンカップ』。2年に1度行われ、第4回目となる今回は、2019年2月20日から22日、幕張メッセで開催された「MOBAC SHOW(モバックショウ)2019」で行われました(※MOBAC SHOWは製パン製菓業界の業界関係者向け総合専門展です)。

 「食パン」「菓子パン・食事パン」の2部門からなる今大会、本記事では後者の決勝の様子をお伝えします。

 ▼食パン部門のレポートはこちら

技術力とセンスの問われる、菓子パン・食事パン部門

 「国産小麦粉100%」をテーマに、日本らしさを表現した菓子パン5種類と、健康栄養を考えた食事パン5種類=計10種類をパン職人が焼き上げ競うこの部門。全国で行われた一次審査(書類選考と現物審査)を勝ち抜いた8名が4名ずつに分かれ、二日間に渡り行われました(編集部は2日目、22日に参加)。

 同部門は、昨大会まで菓子パン・食事パンは別々の部門でしたが、今大会から統合され、より技術力・センスが問われるものに。

パン作りは時間との戦い!

 競技は朝9時から15時までに全10種類のパンを焼き上げ、清掃まで終えていないと減点対象というシビアなもの。パンのおいしさだけでなく、パン職人としての総合的な力を問われます。

プレゼンテーションと試食

 15時からはパン職人が一人ずつプレゼンテーション。それぞれ、今回作ったパンのアイデアはどこから来ているか、その特徴などを述べていきます。

 その間に、5人の審査員たちがパンを試食。その後、「パンの配合の意図は?」など、審査委員からパン職人への質疑応答の時間がありました。

プレゼンテーション
プレゼンテーション
中央に審査員がズラリ
中央に審査員がズラリ
観客席も設けられており、聴衆にもそれぞれの職人が作ったパンが振る舞われました。
観客席も設けられており、聴衆にもそれぞれの職人が作ったパンが振る舞われました。

いざ、審査発表!!

 1時間ほどの審査の時間があり、いよいよ審査発表。

 菓子パン・食事パン部門の優勝は…

 「ソレイユ」の鈴木俊介さん(千葉県)が選ばれました!

鈴木さんのパン
鈴木さんのパン

 「この半年、誰よりも努力し、パンを食べ、5kg太りました(笑)」

 と鈴木さん。また、「お店のスタッフのたくさんの協力があり、この日を迎えることができた」と感謝を述べていました。

■鈴木さんが作ったパン10種
【菓子パン】
ベリーベリーロール『春』
パッション抹茶『夏』
まるごとマロン『秋』
ショコラユズ『冬』
大吟醸ボストック『枯山水』

【食事パン】
スーパーフードブレッド
アサイー・ブルーベリークリーム
玄米食パン「椿」
ムッシューfunabashi
肉みそリコピントマト

 続く第2位は、今回の8名の中で唯一の女性パン職人、「濱田家」の今川あゆみさん(東京都)が選ばれました。

今川さんのパン
今川さんのパン

■今川さんが作ったパン10種
【菓子パン】
抹茶とクリームチーズのカメさんパン
みかんとりんごのジャムパン
柚子あんロール
粒あんと金時豆
甘酒豆乳プリンパン

【食事パン】
具材ゴロゴロ豚汁パン
ローストナッツとタンドリーチキン
野沢菜と油あげのおやきパン
~9種の具材~ごまたっぷり萌断サンド
サバとれんこんの黒酢サンド

 第3位には、「オールハーツ・カンパニー」の城所聡さん(愛知県)が選ばれました。

城所さんのパン
城所さんのパン

■城所さんが作ったパン10種
【菓子パン】
黄金のメロンパン
いちご大福パン
ほうじ茶クリームパン
桜あんぱん
抹茶と小豆と餅

【食事パン】
カボチャパン
米粉ハニーブレッド
栄養満点野菜たっぷり雑穀サンド
亜麻仁入り米粉パンのプチサンド
十一穀塩パン

 最後に、日本パン技術研究所 所長の井上好文さんより総評。

 「この部門は食パン部門よりも難航した。今回鈴木さんが選ばれたのは、10種類のパン全てが魅力を感じるものであり、妥協が少なかったから。製パン技術とは、パンが持っている潜在的なものを引き出すこと。それができるのがパン職人だ」

 と締めくくられました。

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