たくさんの生命が芽吹く春。植物も動物もヒトも、古いものを脱ぎ捨て、装いを新たにします。昨冬、お母さまを亡くされた にこにこ農園のTomomiさんも、春を迎えるために、多くのものを手放してきました。

春がやってきた

 みなさん、こんにちは。にこにこ農園のTomomiです。

 3月、春ですね。

 2月の節分の頃、10月に植えたチューリップの球根が地面から「つの」を出し、立春過ぎ~雨水の頃、日に日に伸びてきました。春の雨も降り、田畑の草木が目を覚ましたような気がします。

 カレンダーを見ると「土脈潤い起こる(どみゃくうるおいおこる)=春の温かな雨が大地に降り注ぐ頃」とあります。今まさに、それが目の前で起こっているのです。

 「二十四節気(にじゅうしせっき)」をご存知の方は多いのではないでしょうか。明治初期の頃まで使われていた旧暦において、季節を表すために生まれたもので、「立春」や「雨水」という言葉も、その中の一つです。

 現代で使われているカレンダーは、太陽の周りを地球が一周するサイクルを「一年」とする「太陽暦」の一つ「グレゴリオ暦」ですが、明治初期までは「太陰太陽暦(たいいんたいようれき)」という旧暦が使用されていました。

 「太陰暦」とは、月の満ち欠けに沿って、日を定める暦。月が地球を一周する時間を「一カ月」としています。太陽暦・太陰暦のこの二つを組み合わせたのが「太陰太陽歴」です。

 旧暦では、新月の日が毎月一日、次の新月まで、およそ29日半かかるため、ひと月が30日と29日の月とを交互に繰り返します。

太陽暦:太陽の周りを地球が一周=一年
太陰暦:月が地球を一周する時間=一カ月
太陰太陽暦(=旧暦):両方を組み合わせたもの

 二十四節気の話に戻ります。これは、二至二分(夏至、冬至、春分、秋分)を基準にし、立春から始まり、雨水、啓蟄(けいちつ)、春分…と半月ほどで変わりながら、季節を24に分けています。

 余談ですが、一つの節気を三つに分けたもの(約15日を三つに分け、5日ずつにしたもの)が、「七十二候(しちじゅうにこう)」。

 たとえば、3月6日~20日まで「啓蟄(けいちつ)」(二十四節気)ですが、

 3月6日~10日「蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)」…こもっていた虫が動き出す。

 3月11日~15日 「桃始笑 (ももはじめてわらう)」…桃のつぼみがほころんで、花が咲き始める(かつて、花が咲くことを「笑う」と表現していました)。

 3月16日~20日「菜虫蝶化(なむしちょうとかす)」…冬を過ごしたさなぎが羽化し、蝶に変わる頃。

 というように、七十二候では24の節気が72に分けられています。

農業は旧暦で動く

 さて、ここまでなぜ暦についてお話したのかというと、二十四節気が農業に深く関わっているからです。

 田畑を耕す時期、種をまく時期など、旧暦で動くことが多いのです。農業以外でも、季節ごとの自然や生命の変化を身近に感じるのに適しているのではないでしょうか。

 「野菜の旬は二週間で変わる」と言いますが、これもきっと、二十四節気から来ているのだと私は思います。

 今はカレンダーについているものもありますから、日々の暮らしで意識されてみてはいかがでしょうか。

 昔ながらの暦は、自然のリズムに基づくもの。なんとなく体調がすぐれない時など、旧暦に沿って生活のパターンを見直してみても良いかと思います(たとえば、新月、満月、潮の満ち引きなど)。

畑を始めるなら今!

 この時期、畑には直に種をまかず、トレイにまいて、ハウスの中で発芽させます。

パクチーの種まき。左上の白いのは、コロコロしてくぼみを作り、種を蒔く兵器。右上のお花は、母の育てたキンセンカ。
パクチーの種まき。左上の白いのは、コロコロしてくぼみを作り、種を蒔く道具。右上のお花は、母の育てたキンセンカ。

 今はパクチー、ほうれん草をまき、芽が出始めたところです。これは、もう少し大きくなったら、耕し休ませておいた畑に定植させます(そして3月は、貸し農園も動き出します)。

 4月になると、中旬頃から夏の野菜の苗を植えます。今は土作りをしっかりやって、苗を植える準備です。

 何でもすぐにはできません。見えないところで、季節に沿って動きます。夏野菜を育ててみたい、畑をやってみたいと思っている方は今が始め時ですよ!!

にこにこ農園の里芋。親、子、孫と一つの芋を植えたらこのように。子孫繁栄の象徴の由縁はここにあります。桜の咲くころ、小さな里芋を一つ、また植えます。
にこにこ農園の里芋。親、子、孫と一つの芋を植えたらこのように。子孫繁栄の象徴の由縁はここにあります。桜の咲くころ、小さな里芋を一つ、また植えます。
  • 1
  • 2

tomomiさんの記事一覧

もっと読む

これもおすすめ