京都出身の僕が九州に住んで驚いた食文化

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2019/03/15 08:00

転勤で九州に5年半住んでいた井口さん。京都出身の井口さんは、九州の食文化に、驚くことがたくさんあったようです。福岡の「焼きラーメン」と、宮崎の「冷や汁」の作り方も紹介してもらいました!

料理好きにとって九州は天国のようでした

 こんにちは。サラリーマンとして働きながら、休日に料理研究家としての活動をしている井口タクトです。

 私は、転勤で九州に赴任し、福岡に4年、宮崎に1年半ほど住んでいました。

 5年くらいの間、九州に住んだ感想は……、とにかくごはんが美味しくて、安い! もちろん食材の鮮度や質も高いので、僕にとっては天国のような場所でした。そんな中、食文化の違いに驚くこともたくさんあったので、今日はこれについて書きたいと思います。

一番の衝撃! 福岡の屋台文化

 福岡の定番観光スポットともいえる屋台ですが、実際に目の当たりにしたときは、衝撃を受けました。屋台街になっているのは、主に天神や中洲のエリア。夕方になると、昼間は何もなかった歩道に屋台がどんどん作られていきます。現在、100店舗くらいの屋台があるようです。

 エリアにもよるのですが、屋台は安くて美味しい! あと、屋台で呑んでいると、店主と会話がはずんだり、お客さん同士で意気投合したりなんてことも当たり前。私は、その空間というか、雰囲気が本当に大好きで、ほぼ毎週末屋台に行っていました(笑)。

 僕の行きつけの屋台は、天神にある「まみちゃん」というお店。たらふく食べて、たらふく飲んでも、2人で5,000円しないこともあるくらい、すべてが安く、当たり前に美味しいんです。

 こちらのお店は家族で経営されていて、「まみちゃん」は、店主の奥さん。このまみちゃんがとにかく粋な人で、まみちゃんに会いに、屋台に来る人もたくさんいます。

 僕がまみちゃんで毎回食べるのは、福岡のソウルフード「焼きラーメン」です。今日は、大好きな福岡の味「焼きラーメン」の作り方を、最後に紹介したいと思います。

宮崎でも食のカルチャーショックをたくさん経験しました

地鶏の美味しさに感動!!

 次に、1年半住んでいた宮崎について。宮崎で有名なのは、地鶏とマンゴーじゃないでしょうか。ですが、僕が声を大にしておすすめしたいのは、「地鶏」です。

 僕自身、宮崎のことはずっと知っていたのですが、転勤するまで訪れたことがない場所でした。ですので、宮崎の地鶏を食べるまでは、よく居酒屋で出てくる「地鶏の炭火焼き」をイメージして、大したことないだろうと思っていたんです。

 しかし、実際に食べてみると、美味しすぎて仰天!! 最初に食べた時は、言葉が出ないほど感動したのを覚えています。

 基本的に他県で食べる地鶏と違うのは、鮮度が高いためレアであること、脂のノリが桁違いなこと、親鳥を食べるので歯ごたえが独特なこと、の3つかと思います。

 宮崎は、地鶏のお店が市内だけでも数十店舗あります。僕がよく行っていたお店は、「焼鳥 丸万支店」。かなりの頻度でお店に通っていました。宮崎に知り合いが遊びに来るときは必ず連れて行っていたのですが、やっぱりみんなめちゃくちゃ感動していましたね(笑)。

〆に辛麺? お酒好きの県ならではの〆文化

自宅で作った辛麺と豚軟骨。宮崎では豚の軟骨をとろとろに煮込んで食べるんですよ!
自宅で作った辛麺と豚軟骨。宮崎では豚の軟骨をとろとろに煮込んで食べるんですよ!

 呑んだ後の〆といえば、ラーメンが主流だと思いますが、宮崎はちょっと違うんです。ラーメンで〆る方ももちろんいるのですが、釜揚げうどんや雑炊、宮崎発祥の辛麺を食べてから帰るのが宮崎流。

 ちなみに辛麺とは、そば粉を原料としたシコシコ食感の麺が特徴のラーメン。ニンニクのきいた鶏がらスープで、具材は豚ミンチ、ニラ、卵。辛さを選ぶことができます。

 宮崎は、お酒が好きな方がとっても多いので〆の種類もたくさんあって楽しいですよ。

普通の醤油だと物足りない?甘い醤油の魅力

僕が愛用している醤油です!
僕が愛用している醤油です!

 九州の醤油はとっても甘い! これにも最初は驚きましたが、九州の醤油の虜になってしまい、今はネットから購入しています。特に、お刺身を食べるとき、普通のお醤油だと物足りなく感じてしまいます。

 なぜ九州の醤油は甘いのか? これには、九州は気候が温暖なため糖を摂取しエネルギーに変える必要があるから、漁師さんが淡泊なお刺身をより美味しく食べられるように、辛口の焼酎にも合うように、砂糖が手に入りやすかったから、など諸説あるようです。

うどんがふにゃふにゃで柔らかい?!

 うどんは、讃岐うどんのようにシコシコとした歯ごたえこそが美味しい! とずっと思っていたのですが。九州のうどんのスタンダードは柔らかくて、ふにゃふにゃなんですよ。

 先ほど、〆で釜揚げうどんを食べると言いましたが、九州はうどん屋さんがとても多くあります。九州にいる時は、お昼にうどん屋さんに行くことが多かった気がします。

 これ以外にも、九州ではたくさんの食文化に出会い、すっかりその虜になってしまいました! 次のページでは、福岡の焼きラーメンと、宮崎の冷や汁のレシピをご紹介します。

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