子どもの教育。中でも学校選びは、親にとって悩ましい問題ですよね。フランス在住で、5歳になる息子さんを子育て中の、マダム愛さんが教えてくれるフランスの幼稚園事情とは。(トップイメージ写真=iStock.com/JayBoivin)

97%の子どもが通う、フランスの幼稚園

 我が家の今年5歳になる息子は、3歳になる年から日本の幼稚園にあたる「エコール・マテルネル(Ecole Maternelle)」に通っております。

 義務教育ではないのに、現在97%以上の子どもが通うこの幼稚園。

 なぜなら公立のエコール・マテルネルは、全員が入れる十分な空きがあり、さらには学費が完全に無料。

 それでいて、朝8時半~16時半までみっちりと預かり教育をしてくれるのですから、相当な事情でもない限り、ほとんどの家庭が子どもをエコール・マテルネルに入れるのです。

 (このエコール・マテルネルに入らない残りの2~3%の子どもたちとの学力の差、そして格差をなくすべきだと判断したマクロン大統領は、このエコール・マテルネルを2019年度から義務教育化すると発表しました。これにより毎年エコール・マテルネルに入らないでいる2~3万人の子どもが3歳の時点で平等に教育を開始できることになるといわれております)

 100%の子どもが十分に入れる余裕があるエコール・マテルネル。その選び方の基準はといいますと、公立の場合は住んでいる学区で決まります。これは日本と同じシステムだと思います。

 でも、我が家の場合は、あえて息子を高校まである私立のエコール・マテルネルに入れたので、学区は関係ありませんでした。

 日本では幼稚園というと私立が多いですが、フランスのエコール・マテルネルはほぼ公立。私立はほんの0.9%だけ。日本でも私立の小学校は1%というので、ちょうどそれに近い割合です。

 なので、フランスでエコール・マテルネルから私立に入れるのは、とても珍しいことだと思われております。

 けれども実際のところ、私の知っているパリ在住日本人の子どもたちの大半が私立に通っております。

 1%以下しか存在しない私立のエコール・マテルネル。その割合に比べてはるかに多く、子どもを私立に通わせる日本人の親たち。

 これはなぜだと思いますか?

 日本人がお受験好きだから?

 いえいえ、そんな皆様の一般的な感覚からは想像もつかない、この国だからこそあえて私立を選ぶ大きな理由があるのです。

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