旅行に出かけたときは、観光のついでにその土地のスーパーをのぞいてみると、ご当地スーパーの魅力を発見できるかもしれません。スーパーマーケットマニアの谷尻さんが、観光地近くのおススメご当地スーパーを教えてくださいました。

観光地の近くにあるご当地スーパー

 いつもと違う土地に降りたとき、時間があればぜひ訪れてほしいのが、その土地のスーパーです。普段行くスーパーとは少し違った商品ラインナップがあり、隠れたお土産スポットでもあります。

 今回は、観光地周辺のおすすめスーパーを3つ紹介します。お出かけコースの候補にしてくださいね!

しずてつストア(静岡県)

 しずてつストアは、その名の通り、静鉄グループが展開するスーパーマーケット。静岡県の中でも、駿河湾側に店舗が集中しています。

 中でもアクセスが良いのが、新幹線の静岡駅から徒歩で行ける「新静岡セノバ店」。新静岡駅直結の商業ビルに入っており、移動ついでに寄れるので便利です。

 観光客がよく行き交う場所にあるからか、同店は静岡のご当地食品がかなり豊富。地元商品の品ぞろえ力では、全国のスーパーの中でも、相当優秀なレベルです。

 こちらの店舗では、地元産商品を探す観光客に配慮した工夫も。「地域から産まれた、思いを送る」をコンセプトに、地元商品には「地産地消」ではなく「地産思送」のPOPが立っています。

 「静岡県の名物を買って帰りたいけど、何を買っていいかわからない」という方でも、このPOPを探しながら店内を回れば、いろいろ発見できますよ。

 おすすめは、醤油ベースでつくられた黒いつゆが特徴の「静岡おでん」や、その具材に欠かせない「黒はんぺん」。最初見たときは、「おでんのつゆが黒いの?!」とびっくりしましたが、牛すじからとられた出汁は、コクや味の深みが最高です。静岡に行ったら食べたいご当地グルメではあるものの、「時間がなくて食べられなかった……」なんていうときは、ご当地スーパーで買って帰りましょう!

 また、一度食べると他のツナ缶は食べられなくなるほどおいしいと口コミで人気の、由比缶詰所の「まぐろ油漬」もぜひ購入してほしい品のひとつ。直売所と県内の限られたスーパーでしか手に入らない貴重なツナ缶も、新静岡セノバ店で発見できました!

 そのほかにも、わさびやみかんの関連商品、ご当地ソース、ご当地カレーなど、たくさんの商品が揃っています。ご当地食品を探し回るのがとっても楽しく、スーパー滞在時間は1時間あっても足りないほど。時間に余裕をもって訪れることをおすすめします。

パッケージが可愛い、地元企業「鳥居食品」のソース各種
パッケージが可愛い、地元企業「鳥居食品」のソース各種

フレスコ(京都府)

 日本の人気観光地のひとつでもある京都府。実は、私の地元でもあります。日本国内だけでなく海外からも多くの観光客が訪れる京都府のスーパーは、門構えも日本風のクラシックな雰囲気のある店舗が多く、とっても素敵です。

 私がチェックしたのは、フレスコの河原町丸太町店。京都の繁華街である河原町から徒歩20分、バスなら10分程度で行ける、街中のスーパーです。

 こちらの店舗は、かつて電話局だった建物を再利用しているそう。まさかスーパーとは思わないような外観で、目的がなくてもついつい入ってみたくなりませんか?

 この店舗以外に、日本家屋風店舗もあります。スーパーらしからぬ店舗外観は、京都観光でチェックしてほしい、ワタシ的・隠れた「京都名物」です。

 店内も素敵で、随所に京都らしい「和」のあしらいが散りばめられており、観光客の心をくすぐってくれます。

調味料の後ろには扇子が。価格表の背景もちりめん模様。
調味料の後ろには扇子が。価格表の背景もちりめん模様。

 抹茶商品を集めた「京都コーナー」なるおもてなしもあり、お土産選びも楽チン! 上に飾られた番傘も、雅な雰囲気を演出していますね。

 また、お土産にしたいちょっぴり高級感のあるご当地食品も豊富。九条ねぎや白みそを使ったドレッシングは、料理好きの方にぜひ贈りたい品です。

 京都といえば! のお漬物もしっかりとラインナップされています。街中のお土産店で買うと、高かったり、混んでいてゆっくり選べなかったりしますが、スーパーならその心配もなし。場合によっては、お得な価格で買えてしまうかも?!

 京都には地元発のご当地スーパーがたくさんありますが、その中でも、こんなに「京都感」があるお店は珍しいです。京都らしいお土産を探したいときは、ぜひ繁華街から近めのフレスコを訪れてみてください。

ハローデイ(福岡県)

 全国からスーパー関係者が視察に訪れるほど有名な「ハローデイ」。福岡県に本社を置く、地場の大手スーパーです。

 ハローデイの秘密は、店舗の空間づくりにあります。公式サイトで自社を「アミューズメントフードホール」とうたっていることにも表れているのですが、すべてにおいて遊び心があって最高すぎる……。

 季節やコーナーに合わせて、上からも横からも、空間全体を使ったディスプレイが施されており、「楽しい」が詰まっているお店なのです。

 また、店舗によっては、少し高級感のある店づくりをしているところも。一緒に訪れた友人は「百貨店みたいだね」と、そのディスプレイ力を表現していました。たしかに、見やすく遊び心もあり、つい手に取ってみたくなるような演出は百貨店のようです。

鍋の素もこんな風に並んでいると、なんだか気になりませんか?
鍋の素もこんな風に並んでいると、なんだか気になりませんか?

 そんな店内は、疲れている日の買い物もハッピーな気分にさせてくれる魔法の空間。買い物が楽しければ、その後の料理もちょっと楽しくなるかも。

 これは、視察に訪れるスーパーが後を絶たないのも納得です。

 そして、福岡県はもちろん、九州のご当地食品がたくさん並んでいるところも観光客としては魅力のひとつ。九州のおいしい食卓の味が、ハローデイに行けば簡単に自宅で再現できます。

 福岡名物の柔らかい博多うどんや、長崎名物のちゃんぽん用のスープ、もつ鍋や水炊き用のスープなどもかなりの種類がありました。

中央の「かろ」は、博多うどんの名店の味を再現できるスープ!

本州では見たことのない鍋の素もたくさん!

本州では見たことのない鍋の素もたくさん!

 圧巻だったのは、醤油や味噌のコーナー。九州は、醤油も味噌も甘く、コーナーに並んでいる商品も本州とは全く異なります。

 特に「うまくち」というジャンルの醤油は、とろりとしていて甘みがあり、お刺身にぴったり! 料理好きの方は、九州に行ったら購入してほしいご当地調味料です。

 私のおすすめは、福岡県の企業、ニビシ醤油がつくる「特級うまくち」。東京では通販でしか購入できないので、私は数本まとめて取り寄せています。この醤油を使うと、料理にコクが出ますよ!

 旅行やお出かけの楽しみは、観光だけでなく、おいしいごはんを食べることにもありますよね。再現したい地元グルメに出会えたら、ご当地スーパーによって、地元の味を持って帰るのは、いかがでしょう?

 今回紹介したスーパー以外にも、各地域に素敵なスーパーがたくさんあります。その土地のスーパーを調べて、ぜひ観光コースに入れてみてください。



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Writer PROFILE

  • 谷尻純子さん

    Instagram:@wappy612


    1986年生まれ。京都府出身・東京在住、スーパーマーケットをこよなく愛する会社員。ご当地スーパーとご当地食品の紹介サイト「ゴトウチスーパードットコム」を個人で運営中。スーパーでの買い物が楽しくなれば、毎日がちょっぴり幸せになるはず。そんな思いでスーパーの魅力を発信しています。

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