令和突入。平成の“暮らし”と“食”を振り返る

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2019/05/01 07:00

ついに今日から新元号「令和」。「平成」という時代を、ある家族の物語とともに振り返ってみましょう。

 東京ガス「都市生活研究所」が全4回で送る都市生活レポート『平成の家族』。その第3回「エコ・環境」をメインテーマにした連載をもとに、平成20年を振り返ります。

【連載に登場する佐藤家の紹介】
昭和31年生まれの夫・隆は保険会社に勤める会社員。
4歳年下の妻・恵子は職場結婚後、専業主婦になりましたが、子育てが落ち着くと事務のパートを始めました。
平成元年に購入した郊外の一戸建てに、長女・愛、長男・翔太と四人で暮らしていました。
この家族が生きた「平成」を振り返ります。

平成20年を振り返る

【時代の背景】
 「平成20~24年の5年間に、温室効果ガスの6%削減を目指す」という「京都議定書」平成9年で決められた目標に向かい、日本はまい進中でした。

 平成20年、環境・地球温暖化問題をメインテーマとした「北海道洞爺湖サミット」も開催され、国民の環境意識は高まる一方でした。

【家族の物語】
 夫・隆(52歳)は、支店勤務から本店勤務に戻り、課長として部下たちをマネジメントしていました。

 妻・恵子(48歳)はパートから契約社員となり、愛(22歳)は無事に就職活動を終え、翔太(20歳)は米国留学から帰国したばかりと、それぞれがそれぞれの変化の中で、生きていました。

1.「エコ・環境」

 女性を中心に環境意識が高まりを見せ、この年、エコ・ブームとなりました。

(1)マイバッグで買い物に行く人が急増

 恵子はマイバッグ持参で、スーパーではレジ袋をもらわなくなっていました。バッグだけではなく、マイ箸、マイボトルと熱心にエコ活動に取り組んでいます。シャンプーや洗剤は当然、詰め替え商品を買います。大容量だと、詰め替えにわりと力がいるので、いつの間にか隆の仕事になっていました。

 この年、最も身近なエコ活動の1つである「マイバッグ持参」が大ブームになりました。次のグラフのように「買い物のときにかごや袋を持っていく」という人は、平成14年の42%から平成20年には68.8%にまで増加しました。平成18年から「改正容器包装リサイクル法」が施行され、マイバッグ持参者に「スタンプ20個で、100円引きのクーポンをプレゼント」などの特典が用意されたことも影響したようです。

(2)「省エネ」や「節電」の意識は、年々高まった

 「また洗面所の電気つけっぱなし!」「テレビ観てないなら、消したら?」。こまめに電気を消す意識が薄い隆は、今日も家族全員から叱られています。とくに恵子と愛の女性陣は、家族で外食するときにも、マイ箸を持ち歩き、店の割り箸を断るほどエコ意識が高いのです。そんな2人に感化されて、隆はクルマの買い替えでハイブリッド車を選びました。エコカーは家族ウケがよく、ガソリン代が節約できて大満足です。

 次のグラフのように、「照明用の電気はこまめに消すようにしている」との設問に「あてはまる」「ややあてはまる」と答えた人の割合は、平成23年までは年々増加していました。しかし、それ以降は横ばい傾向です。これは「省エネ・節電行動が定着した」ことの表れと言えるでしょう。

(3)「夏のオフィスはクール・ビズで」が浸透

 恵子の職場の営業部員たちは、外回りから戻ると「エアコンの設定温度下げてよ!」と声を張り上げます。

 「設定温度は28℃厳守!上着にネクタイなんて格好だから暑いんじゃないですか。クール・ビズにしましょうよ」と、内勤スタッフは涼しい顔でたしなめます。

 クール・ビズは平成17年ごろから少しずつ広まっていきました。歩調を合わせるように「冷房を使う時は、温度をやや高めにして使うようにしている」という設問(次の表を参照)に「あてはまる」と答えた人の割合は、平成11年の65.5%から平成29年には79.6%にまで増加しています。一方で、地球環境問題は「自分一人で頑張っても大して効果がない」と考える人が、平成20年に28.2%だったのが平成29年に37.5%に増えました。

▼続きはコチラ(平成の「暮らし」と「食」をデータで振り返る~第3回 平成20年を振り返る)

【バックナンバー】
▼第1回 平成元年を振り返る
▼第2回 平成10年を振り返る