上手く行かなくてもいい。畑も人生も

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2019/05/18 07:00

5月。どこの農家も田植えで大忙し。お米を始めとする農作物の出来は、天候や環境に大きく左右され、上手く行くことばかりではありません。それでも案外、なるようになるものです。にこにこ農園のTomomiさんは、今日も自然と共に歩みます。

5月の農家仕事「田植え」

 みなさん、こんにちは。にこにこ農園のTomomiです。

 5月になりました。「令和」も平和に暮らせますように。

 農家にとって5月の一大イベントは、そう! 「田植え」です。

 昨年の5月にも書きましたが、うちは「早生 わせ(5月の始め頃の田植え)」という早稲の『コシヒカリ』を5月4日に植えたばかりで、今少しホッとしています。

田植え前の田んぼ
田植え前の田んぼ
長男たけまるが田植えをしているところ
長男たけまるが田植えをしているところ

 昨年植えた早生のコシヒカリは高温障害に遭い、同じ豊田(愛知県)で作っている方々のところでも不作のお米がたくさん出ました。夜の熱帯夜・昼の真夏日が続いた結果、稲穂の中がスカスカのお米、白く白濁したお米(二等米、三等米とランクが下がります)ができてしまったのです。中には全滅したところもありました。

 一方、成熟が遅い「晩 おく(5月15日頃の田植え)」のお米『大地の風』は大丈夫でした。こちらの収穫は早生のコシヒカリより1カ月ほど遅く、10月10日ごろの収穫です(早生の稲刈りは8月下旬から9月始めごろ)。

 同じ時期に田に植わっているのに、稲穂の中にお米ができるタイミングが少し違うだけで、全滅か実るかが決まってくるのです。

廻り廻る自然

 さて、今年はどうでしょうか? 今懸念されているのは「水不足」。

 私たちの田んぼは、「愛知用水」という貯水場の近くにあるのですが、そこからの水使用の許可が今年はなかなかおりませんでした。

 全国的に水不足、節水といわれると一番始めにストップするのは農業用水なんです。当然、田んぼに水がないとお米は育ちません。植えた苗、野菜にも水をやれなくなり、夏野菜やたくさん水が必要な里芋などは、不作・全滅の危機に陥ります。

 そんな中でどうなることかと心配しましたが、なんとかゴールデンウィーク後半に田植えができました。

 じいちゃんを始め、予定の合う兄弟が集まり、子供たちもちゃんとお手伝い(田植えは家族総出です)。あっという間に半日で終わり、みんなでバーベキューをし、幸せな幸せな田植えとなりました。

 今日もケンちゃん(私の夫)は田んぼに行き、あぜを草刈り、代かき(田んぼを平らにして水の深さをそろえ、土をやわらかくする田植えの準備のこと)。

 近頃の天候を見ていると、10年前くらいの異常気象はもはや異常ではなく、それが通常になってきていると感じます。どうしてそうなっているのか、一人ひとり考えないと、廻り廻って自分に返ってくるような気がします。

自分達で作ったお米でおにぎりを作り、おにぎりを食べながら、田植え。廻る。廻る。暮らし。
自分達で作ったお米でおにぎりを作り、おにぎりを食べながら、田植え。廻る。廻る。暮らし。
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