フィンランドで出会った理想の家とインテリア

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2019/05/22 09:00

パリとニューヨークで、ショップのディスプレイを仕事にしながら暮らしていた経験のあるeiriyyyさん。当然、インテリアやデザインに関する知識は豊富で、今住まわれているご自宅もとても素敵です。先日、ご自宅にお邪魔してインテリアについてお話しを聞いていると、eiriyyyさんが好むインテリアのテイストは、フィンランドに大きな影響を受けてることがわかりました。そこで今回は、10年前のフィンランド旅行について、「インテリア」をテーマに書いていただきます。

かもめ食堂の世界観に魅せられて

 こんにちは。整理収納アドバイザーのeiriyyyです。

 前回の記事「北欧テイストのファブリックでお部屋をぐっとおしゃれに」でも少し触れましたが、今の我が家のインテリアは、私が約10年前に一人旅で訪れたフィンランドのヘルシンキに強く影響を受けています。今回は、そのフィンランドでの思い出について、お話ししたいと思います。

 今から約10年前、私はパリに住んでいました。

 30歳になる年に、年齢制限ギリギリの滑り込みでワーキング・ホリデー・ビザを取得。パリで旗艦店をオープンすることになった日本のアパレル会社のショップディスプレイチームのメンバーとしてパリで働きながら、暮らしていました。

 ちょうどその頃、2006年に公開された映画「かもめ食堂」を、知人に勧められて観ました。写真は、映画の序盤に登場するヘルシンキにあるカフェ「Cafe Aalto(カフェ・アアルト)」です。かもめ食堂の世界観に引き込まれ、フィンランドに興味を持ち始めました。

 すると、映画を紹介してくれた知人が「ヘルシンキはとても良い場所だから、せっかくヨーロッパに住んでいるんだし行ってみたら?」と。たしかに、フィンランドはパリから飛行機で約3時間と近く、チケットも安い。「これは行くしかない!」と調べ始めました。

 そして、みなさんご存じの通り、パリでは長期バカンスが当たり前。私も1週間のお休みをいただいたので、そのバカンスでフィンランドへ一人旅することにしたのです。

フィンランドで運命的な出会いが

 旅行の前、フィンランドについて調べていくうちに、気になるデザイナーを発見。それが、「Alvar Aalto(アルヴァ・アアルト)」でした。

 シンプルで洗練されているAlvar Aaltoのデザインに、私は一気に魅了されました。彼の「すべての人の暮らしに良いデザインを」というコンセプトにも共感しました。

 さらに調べていると、Alvar Aaltoの生家とアトリエを回るツアーがあることを知り、申し込みました。

これはアトリエと生家どちらでしょうか?
こちらは、Alvar Aaltoの生家の外観です。

 Alvar Aaltoのアトリエまでは、トラムとバスを乗り継いで行きました。道中、かなりワクワクしていたことを思い出します。

眼鏡の女性がツアーのガイドさん。ツアー中はすべて英語で話してくれます。
眼鏡の女性がツアーのガイドさん。ツアー中はすべて英語で話してくれます。

 生家、アトリエともに、どこを見ても私好みのテイストで、どんどん魅せられていきました。一人だったので、おとなしくガイドさんの話を聞いていましたが、内心ワクワクドキドキが止まりませんでした(笑)。

 こちらは、アトリエの写真。高さを生かした空間使いが素敵でした。

 生家のインテリアは特に好みで、写真を撮りまくりました。

こちらはリビング
こちらはリビングです。
階段を上がってすぐにある家族の憩いの場
階段を上がってすぐにある家族の憩いの場。
バスルーム。我が家でも似たようなデザインの蛇口を愛用しています。
バスルーム。我が家でも似たようなデザインの蛇口を愛用しています。

 そして、これこそが私の理想とする建築やインテリアだと確信したのです。それまでも、ニューヨークやパリに住んでいて、それぞれ現地のインテリアのテイストは好きでしたし、楽しんでいました。

 しかし、それまで自分が好きだと思っていたインテリアのテイストがAlvar Aaltoに出会ったことで覆されたと言ってもいいほど、これをきっかけにインテリアの趣味の方向性が変わりました。

滞在したホテルも素敵でした

 フィンランド滞在中のお話しをもう少し。

 旅行中に滞在したホテルもAlvar Aaltoが設立した家具ブランド「Artek」を置いてあるところを選びました。実際に、ソファに座ったり、製品に触れることができたのも貴重な経験でした。

 ロビーやレストランのインテリアも全部「Artek」なんて、贅沢すぎます!

 もちろん、「Artek」のお店にも足を運びました。どれも素敵で、家具を買って日本に持って帰りたいと思ったほどです(さすがに無理でしたが)。

 余談ですが、日本で結婚して初めて手に入れた「Artek」の製品はこちら。

 フィンランド展で販売されていました。当時の限定品の「Stool60」です。

 布張りのタイプのスツールは、なかなか珍しいようです。同じファブリックのクッションカバーも愛用中です。

ヘルシンキには魅力的な場所がたくさん!

 少し話しがそれましたが、ヘルシンキでは、Alvar Aaltoの生家・アトリエツアーの他にも、色んな場所に訪れました。岩の教会とも呼ばれる「テンペリアウキオ教会」も圧巻で、教会の神聖さもあり、心が動かされました。

 それから、港の近くのマーケット広場も楽しかったです。

 ここで前回紹介した、ヴィンテージの生地で作られたトートバッグとオーブンミトンを購入しました。どれも可愛くて、ものすごく迷いました。もともとヴィンテージなだけに、今でも色あせないデザイン。大事に使いたいと思います。

 また、ヘルシンキ旅行で外せない場所「ARABIA(アラビア)の工場」も訪れました。煙突とARABIAの文字が象徴的な建物です。工場には、ミュージアムやファクトリーショップがあり、どこも見ごたえがありました。

 ARABIAは、フィンランドの陶器ブランド。中でも有名なのは「Ittala(イッタラ)」です。私もそれまで何となく知ってはいたものの、使ったことはありませんでした。ですが、実際に見てみると、食器もカトラリーも「欲しい~!」と思うものばかり。

 ARABIAのファクトリーショップで購入したのは、これらです。

 初めて買ったのがホワイト&ターコイズのティーマだった名残で、その後買い足したのもすべてホワイト&ターコイズ。10年でここまで揃えました! 毎日使っている大事な食器です。

 番外編として、フィンランドに運命を感じた写真をもう一つ紹介します。私の名前は「能登屋 英里(えいり)」で、スペルはEIRI。同じ名前のショップがあったら、写真を撮るしかないですよね!(笑)

 そのあと訪れたミュージアムのオブジェでも「EI」の筆記体を発見! ほんと、運命だと思います(笑)。

 今は、マンションのリノベーションという限られた中で、家づくりをしていますが、将来的には一軒家に住んでみたいと思っています。そのときは、「Alvar Aaltoの生家やアトリエを参考に、家づくりをしたいな。」と、漠然とですが、妄想中です。

Alvar Aaltoの生家のリビング別アングル。本当に、この空間が好きなんです。
Alvar Aaltoの生家のリビング別アングル。本当に、この空間が好きなんです。

 理想の家づくりという夢を叶えるためにも、またフィンランドを訪れてみたいなと思っています。

 10年経っても好きと思えるインテリアに出会えた、フィンアンド一人旅は、本当にいい経験になりました。次は、家族旅行になるのかな? それもまた楽しみです。

 みなさんも色んな国のインテリアを見て、体感して、自分好みのインテリアに出会えますように。

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