モノを減らす、収納を見直す、暮らしの動線を考える……。スッキリ暮らすための第一歩は、どこにあるのでしょうか?

家族間のコミュニケーション、上手くいってますか?

 お風呂洗いが嫌いなんですよね……。無くせるなら無くしたい家事です。

 片付けのサポートに伺ったお宅のご主人がこう呟かれました。

 家事を減らしたい――これは、片付けを通して、要望されることのひとつです。しかしその根底には、家事や片付け以外の問題も潜んでいることがあります。

 たとえば、冒頭のお宅のケース。よくヒアリングしてみると、家族間のコミュニケーションで上手くいかないイライラが、家事へのイライラにすり替わっていることがわかりました。

【とある共働き・子育て中の家族】

ご主人がお子さんの面倒を見るのが苦手で、親子でケンカしてしまうこともしばしば。そのため、帰宅後はお風呂掃除をご主人に任せて、親子ケンカにならないようにしている。

家事全般は、嫌いではないけれど、誰からも「ありがとう」と言ってもらえない家事はつらい。

 このように、片付けへのリクエストを少し掘り下げると、家族間の問題も出てきます。モノに関する問題は氷山の一角で、根底にあるのは、夫婦間の問題・親子間の問題・心の問題など。なので、片付けについてヒアリングするだけでなく、コミュニケーションについてお話しすることも多いのです。

 ご主人立ち合いのもとで、モノの配置などを決めていくときに、夫婦で意見が食い違い一触即発……なんていう、ヒヤリとする場面もあります(汗)。

家族のダメなところを見つけるのは簡単です

 そんなとき、私は「相手の良いところを口に出してみませんか?」と切り出します。

 「家族がこういうことをするから嫌だ」「家族がアレを片付けてくれない」「家のこんなところが使いにくい」といった言葉はたくさん出てきます。自分の家や家族の嫌なところをたくさん見つけるのは、みなさんとても上手なのです。

 私も十数年前は、「家や家族の欠点を見つけること」がとても上手でした。

 私の場合は、「社宅で狭い賃貸だから、おしゃれな雑貨を買っても映えない」「夫が仕事ばかりで話を聞いてくれない」「素敵な雑貨が我が家にはないから、何だかダサい」などなど。

 足りないことを上手に見つけては、いつもイライラしていました。

 家族への声掛けも「いかに、あなたが不完全でだらしないか」を指摘するのは得意。でも、家族一人ひとりの「イイね!」と思えるところを見つけることは全然できていませんでした。

やまぐち せいこさんの記事一覧

もっと読む