「おうちごはんの悩みを発酵食で解決する」を軸に活躍している山口さん。「発酵食……なんだか難しそう」と思ってしまう女性にこそ読んでほしい食卓についてのお話です。「冷蔵庫の断捨離」をしたくなりますよ。

レシピに夢中になるより、自分の味覚や、相手の体調を考えてご飯を作ろう

 “食べることは一生続くこと”“今の食卓の上が、あなたのライフスタイルですよ”と料理教室の中でお話しています。

食べることは一生続くこと
食べることは一生続くこと

 まず、料理をちゃんとしようと思うと、きっとみなさまの頭の中では……レシピ、道具、食材……etc.いろんなものが頭の中を駆け巡ると思います。そうしているうちに、なんだか思ってもみないものができたり、レシピの数をもっと増やさないと、と思ったりしますよね。自分の外に“もっと、もっと”を求めてしまうという経験はありませんか?

 しかし、まずは、外に目を向けることよりも大切なことがあります。

 それは、「2本の手があれば、なんでも作れると“私”が信じてあげること」です。

 つまり、内側の魅力=「自分」を信じてあげることからです。外に目を向けるより、まずは内側を輝かせていくことが、お料理の始まりだと、私は思っています。

 例えば、味見、旬、手計(てばかり)といったものを大切にすることは、日本の昔ながらの素晴らしい料理の基本です。

 残念ながら、今のレシピの中で残っている手計の数え方は、「少々」と「ひとつまみ」だけになりました。

 もちろん、本などのレシピはみんなが見るものなので、わかりやすく失敗せずに作れることが大切なのですが。

 ここで少し、昔の家族構成を思い出してみてください。

 下は0歳から上は80、90歳と、幅広い年代の家族が同じ屋根の下に暮らしていました。そうすると、ご飯を作る人は考えるのです。

 「今日は、野球をしてお腹をすかせてる子どもたちのご飯が進むように、肉じゃがは甘辛い味付けにしよう。でも、おじいちゃんやおばあちゃんのために、副菜は脂っこくなく、さっぱりした味付けにする。そうすると、きっと、家族が満足できる味のバランスになる」

 これが万人向けのレシピには載っていない、“相手を想う”という、ごはんの作り方です。それぞれの家庭によって、レシピはひとつではないのです。

相手を想う、というご飯
相手を想う、というご飯

 レシピに夢中になってしまう前に、まずは、自分の味覚や、相手の体調を考えてご飯を作れる、そんな女性になれるように、自分の内側を輝かせていきたいですね。

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