【新連載】おうちで楽しむタイ料理とタイの暮らし

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2019/07/15 07:00

甘味・酸味・塩味が見事に調和したその味わい深さがクセになる「タイ料理」。近年、日本でも人気を集め、そこかしこでタイ料理店を見かけるようになりました。今月から新たに始まる連載では、そんなタイ料理をおうちでも気軽に楽しめるように、タイ料理研究家の長澤恵さんに基本の調味料や食材、レシピはもちろん、タイの人々の暮らしについても教えてもらいます。連載0回目の今回は、元は会社員だったという長澤さんがタイ料理に魅せられ研究家にまでなられた経緯をお伺いしました。

タイ料理との出会い。
「元々タイ料理は苦手だった」

――タイ料理研究家になる以前、会社員として働かれていたと聞きました。今のお仕事をされるきっかけは何だったのでしょうか?

長澤さん はい、以前は事務のお仕事をしていました。タイ料理との衝撃的な出会いは、仕事終わりに、友人に誘われて行ったタイ料理店でのこと。

 実は私、元々タイ料理が苦手でした。初めてタイ料理を食べたのは高校生の時。辛いものが多いタイ料理は、それが苦手な私には合わなかったんです。

 なので、会社近くにできたばかりのタイ料理屋さんに行こうと誘われた時も、正直乗り気ではありませんでした。しかし、そこで「パッタイ」(タイの焼きそば)を食べてびっくり仰天。とっっても美味しい!!

 甘味・酸味・しょっぱさ。たくさんの風味。それがなぜ、こんなに一つにまとまっているんだろう? どうやって作っているんだろう?

 それが私がタイ料理に病みつきになった、最初のきっかけでした。

 そこから毎日のように、そのお店に通うこと3~4ヵ月。ある日、オーナーさんに「ここで働きたい」と相談し、仕事をやめました。20代の時のことです。

当時、働いていた時の写真
当時、働いていた時の写真

原点は「パッタイ」。
料理をしている自分が好きと感じた

――それまでのお仕事をやめていきなり飛び込んでしまうとは! よほどパッタイの衝撃が大きかったんですね。

長澤さん そうですね。パッタイが私の原点になっています。

 最初は何も知りませんでした。言葉も料理も。お店のコックさんはタイ人で、言葉も通じない。それでも少しずつタイ語を教えてもらいながら、身振り手振りでなんとか働いていました。

 そんな中で、日に日に「現地で料理を学びたい」という気持ちが募っていきました。それで、お金が貯まる度にタイへと足を運んだんです。タイ語に苦戦しながらもベーシックな料理から学んでいきました。

 タイ料理に出会って6年経った、2002年。初めて料理を教える機会に恵まれました。その時に、すごく幸せを感じました。会社員時代は、仕事が自分に合っているかも分からないような状況でしたが、今のお仕事をやっている自分が好きだと感じたんです。

長澤さんの作った「パッタイ」
長澤さんの作った「パッタイ」
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