YouTubeやレシピ動画サイトなど、プロの映像クリエイターではない普通の人が作った動画コンテンツを目にする機会が増えていますよね。お菓子ブログを主宰し、本業は翻訳家として活躍されている森嶋マリさんも、実は今、YouTubeでチャンネルを持ち、YouTuberとして動画制作を楽しんでいらっしゃいます。そこで、どうして動画制作にはまったのか、実際どんなふうに動画を作っていらっしゃるのか、連載で教えていただくことに! 第三回目の今回は、動画初心者が「魅せる動画」を撮るためのポイントを教えてもらいました。

「ホームビデオ」と「魅せる動画」の違いって?

 こんにちは! YouTubeチャンネル〈Marin’s Single Kitchen〉のMariこと森嶋マリです。

 前回の動画コラム第2話では、動画撮影に最低限必要なカメラと三脚についてお話ししました。

 では、必要な機材が揃ったところで、さっそく撮っていきましょう。

 そう、カメラの動画撮影ボタンをポンと押せば、誰でも動画が撮れます。それはそうなんですが、映したいものをひたすら追うだけでは、ホームビデオになってしまいます。

 すみません、ホームビデオを馬鹿にしているわけではないんですよ。運動会で一生懸命走っているわが子や、旅先で楽しく観光している家族を映して、それを家族で鑑賞して、楽しい思い出に浸る――それがホームビデオの役割。実際、私も子供たちが小さかった頃のホームビデオを見ては、「あの頃は可愛かったなぁ」と胸を熱くしたりしています。だから、家族で楽しむビデオであれば、特に凝った撮影をしなくても、充分に楽しめます。

 いっぽうで、このコラムは、家族以外の人にも見てもらえる動画を撮ってみましょうというのがコンセプト。人に見せるための動画、大げさに言えば「魅せる動画」を作るのが目標です。

 

撮影テクニックの基本「距離とアングル」

 それを意識して、私が実践している基本的な撮影テクニックは、「距離とアングルに変化をつける」ことです。

 プロであれば、もっと高度で細かい撮影テクニックを駆使するのでしょうが、素人の私がひとりでできることと言えば、まずはこれだけです。

 距離とアングルに変化をつけるには、どうすればいいのか? それは、全体、中間、クローズアップを交互に撮ることです。

クローズアップ。アングルもやや上から
クローズアップ。アングルもやや上から
中間ショット
中間ショット
全体ショット。私の料理動画ではこのぐらいの大きさです。風景動画などではもっと広範囲にものになります
全体ショット。私の料理動画ではこのぐらいの大きさです。風景動画などではもっと広範囲にものになります

 簡単ですよね。

 ええ、被写体がいて、カメラマンがいる状況。つまりふたりで撮影しているなら、比較的、簡単に撮れそうです。でも、それをひとりでやるとなると、ワンショットごとにカメラを移動させなければならないので、けっこうな手間です。パン作りの動画では、粉だらけの手でうっかりカメラを触って、カメラも粉まみれになんてことも……。

 おっと、脱線してしまいました。そんなひとり動画撮影の苦労話は、別の機会にお話しすることにして、本題に戻りましょう。

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