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“保育ママ”に預けるという手段

 そこで出てくるのがフランスではアシスタント・マテルネル(Assistante Maternelle)と呼ばれる認定保育ママ。2~3人の子どもを自宅で預かる人たちです。

 この保育ママたちは、2013年の時点でフランスには認可された人が32万6千人いるのですが、保育系の資格を持っているけれど働き口が見つからなかった人、主婦として時間を持て余している人、そして仕事のなかった移民の人たちなどが中心です。しかも驚くことに、元々育児系の資格なんてない人でも比較的容易に認可はとれてしまうのだそうです。

  預かれる場所がちゃんとあるか? とか、どうしてこの仕事を?とか、そんなことを簡単に質問する面接の後、60時間程度の実習をして、はい、それでオッケー! とりあえず子どもを預かってみましょう。その2年以内にまた60時間の実習をして、さらに試験(と言っても、合格点などはなく、とりあえず受ければ良いといわれている)を通過すれば、晴れて貴方は国の認めた正式な保育ママさんです。これからこのフランスで誰の子どもでも正式に預かっても良いですよ、となるそうなのです。しかもそのためにかかる費用は無料なんだとか。

 でも、彼らがどのような人であれ、フランスの親たちはこの保育ママには本当に助けられております。彼らがいなければ働けない人が多いのが現実ですから。

 このように、フランスでは保育園以外にも預ける場所があるのですが、それでも3歳以下の子どもが保育ママさんに預けられているのは全体の35%程。2歳代でも、3歳になる年の9月から日本の幼稚園のような「Ecole Maternelle(エコール・マテルネル)」に入ることができるけれど、その割合はたったの4%程。このような正規で子どもを預ける場所を合計してみても、全体の子どもに対して56%しか満たされていないことがわかります。

 そう、行き場のない子どもたちがまだ半分近くも残っているのです。

 でも両親は働いてる。そうなると、どうするのかと言いますと……。

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