バゲットといえば、フランス人の食に欠かせないイメージがありますが、実際のところはどうなんでしょう? パリで素敵なマダムと一緒に暮らすizumiさんに、フランス人のバゲット事情を聞かせてもらいましょう。

フランス人にとっての“バゲット”

 Bonjour!

 今回は「baguette(バゲット)」について、プロから教わったことも交えてご紹介したいと思います。

 フランス人にとって“baguette”は、いったいどんなパンなのでしょうか?

フランスではテーブルに置くことも

 baguetteとは、この長い棒状のパンのこと。だいたい長さは65㎝、重さは250gが基準です。

 材料は、小麦粉と塩、水、イーストだけ。卵や油分を含んでいないので、フランスではテーブルの上にそのまま置くこともよくあります。

 日本ではお皿にのせますがフランスでは違うので、「えっ?!」とびっくりしないように……。

 また、キッチンには、常にbaguetteがあります。グリルパン(トースター)の横にかごがあって、朝も夜もそこからbaguetteをとります。

 朝は長さ10cm程に切って、さらに横からナイフを入れて縦にカットして、タルティーヌにしたり。夕食のときは適当な厚さにカットして、人数分準備します。

バゲットを縦にカットしてバターやジャムをつけて食べるフランスの朝食の定番「タルティーヌ」
バゲットを縦にカットしてバターやジャムをつけて食べるフランスの朝食の定番「タルティーヌ」

 ちなみに、フランス語で「baguette」は「細い棒」という意味。なので、たとえばドラムをたたくスティックも同じ単語「baguette」を使うんです。日本のお箸なら、2本なので複数形の「des baguettes」となります。

フランスNo.1を決めるコンクールも

 パリでは、どこのお店のbaguetteがおいしいかを決めるコンクールが毎年あるから驚き!

 1位になると、4,000ユーロの賞金(日本円で約50万円)がもらえます。

 さらに、フランス大統領官邸へ1年間baguetteを納品することが任命されます。

 その量は1日あたり15本程と言いますから、これだけでも大きな売り上げになりますし、大変名誉なこと。

 コンクールのことはみんな気にしていて、パリの食卓でも話題になります。なんとコンクールで1位になると、その年のお店の売り上げも35%アップするのだとか。

 ブーランジェ(パン職人)たちは、コンクールに参加して腕を競い合うのですが、審査されるbaguetteの数は150本にもおよぶので、優勝することは非常に難しいようです。

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