手仕事から学ぶ「ものを大切にする心」

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2019/11/16 08:00

ここ数年、持たない暮らし、シンプルな暮らしが良しとされることが多い中、改めてモノを「買う」「持つ」「使う」「育てる」愉しみを思い出させてくれる。そんなhaasu.hanaさんのコラムです。

 幼いころ、父に何度か連れて行ってもらった世界の民芸品の博覧会。

 そこには様々な大きさのカゴから器、雑貨、人形まで手仕事でつくられたものがたくさんありました。その世界を初めて見たときの衝撃は今でも忘れられません。

 私は幼いころ、人形がとても好きだったので外国の手づくりの操り人形を買ってもらいました。独特なつくりの人形に手仕事の温かみを感じ、子どもながらにその魅力に引き込まれたことを覚えています。

 今思うと、それが手仕事のものを好きになるきっかけだったのかもしれません。

手仕事のものに惹かれる理由

 なぜ、人によって惹かれるものは違うんでしょう……。

 私の場合は、自分の記憶や心の中に引っかかるように目が留まり、すっと手が伸びてしまうもの。一つとして同じものがなく、一つひとつに表情があって、その中から自分の目と心に留まったもの。

 ものに惹かれるとは、心の中で「わぁ~」っとなる感覚です。

 私の家には様々な手仕事のものがあります。

 中でも、鳥取県岩美郡にある岩井窯でつくられた土鍋は毎日台所で使っています。

 私がはじめてその岩井窯の土鍋を見たのは、インターネットのホームページと本に載っているものでした。

 どうしても実物を見たくて調べていたのですが、岩井窯は通販をしていません。どうしようかと考えていたところに、近くで岩井窯の作品展があると聞き、「この機会は逃せない!」と胸を弾ませ足を運びました。

 作品展では、心惹かれるものがたくさんありました。

 ですが、それ以上に作り手の山本さんとお話させていただいたことが、私の手仕事への思いを大きく変えるきっかけになりました。

 そして、鳥取にある窯元に「いつか必ず行こう」と決めました。

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