25日のパーティーで食べるものは

 25日のパーティーはお昼ごろから始まります。家族そろって和気あいあいと飲んで食べてのパーティーです。この日は生ハムなどのアンティパストから始まり、パスタなどのプリモピアット(前菜と主菜の間に出る料理)。プリモ料理はスパゲッティなどより大人数でも用意できるラザーニャや「トルテッリーニ・イン・ブロード」などが多いです。

トルテッリーニ・イン・ブロード
トルテッリーニ・イン・ブロード

 中にハムや肉などの詰め物をしたパスタ(トルテッリーニ)をスープ(ブロード)に浮かべた、トルテッリーニ・イン・ブロード。ちょっと簡単そうに見えますが、何日か前からお肉と野菜でコトコトと煮てブロードを取り、スープを手作りした愛情たっぷりの料理です。

 セコンドはお肉が中心です。カッポーネと呼ばれる去勢鶏のローストや牛肉や仔牛肉などのオーブン料理が多いです。またそれぞれの料理に合わせてワインを用意することも、おいしいものをとことん味わうイタリア人のこだわりでもあります。

 そしてドルチェはクリスマスのケーキ、パネットーネをいただきます。

 パネットーネはミラノ発祥の「大きなパン」という意味のケーキというよりはパン菓子です。その歴史は600年以上といわれています。

大きなパン、という意味のパネットーネ
大きなパン、という意味のパネットーネ

 パネットーネとスプマンテはクリスマスの夜には欠かせません。24日から25日に日付が変わるときスプマンテなどを開けるといいましたが、その時に一緒にいただくのがこのパネットーネです。ごちそうをいっぱい食べた後でも遅くまで起きているとおなかが空きます。そんなときにパネットーネをいただくのです。その他にもこのクリスマス時期の朝食はカプチーノとパネットーネというイタリア人が多いです。パネットーネは干しブドウや砂糖漬けのフルーツが生地に混ざっています。

クリスマス時期の朝食はパネットーネ
クリスマス時期の朝食はパネットーネ

 天然酵母で2~3日かけて発酵させるので独特で個性的な味と食感が生まれます。

 ちなみにこのパネットーネ、どんなに料理上手なマンマでも家庭で手作りする人はほとんどいません。時間がかかる上にスーパーに行けば安いお値段でおいしい種類の多いものがたくさん売っているからです。

 11月の下旬ぐらいからスーパーには色とりどりのパネットーネの箱が山積みされます。これを見かけるとあぁ~もうすぐクリスマスだな…と感じていました。まさに風物詩です。

スーパーにはパネットーネが山積みです
スーパーにはパネットーネが山積みです

 このパネットーネと同じくらい有名なもう一つのクリスマス菓子が「黄金のパン」という意味のパンドーロです。ヴェローナ発祥ですが今ではイタリア全土に広まり、パネットーネと並ぶほどの人気があります。

パネットーネと並ぶ人気の「パンドーロ」
パネットーネと並ぶ人気の「パンドーロ」

 全体に粉砂糖をまぶしてからいただきます。すらっとした星型で、切ってみると鮮やかな黄色い生地が特徴です。

 パネットーネもパンドーロも基本の生地は同じで、パンドーロも2~3日かけて発酵させます。

 我が家はどちらかというと何も入っていないパンドーロ派でクリスマスには必ず購入していました。

 このようにイタリア人のクリスマスは家族そろってミサに行って祈りを捧げ、無事にクリスマスを迎えられることに感謝をして、おいしいものを食べて飲んで、家族そろってこの時間を分かち合えることを喜び、家族のきずなを深めて過ごします。

 

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