イタリアのお正月

 さてイタリアのお正月の祝日は1月1日のみです。学校や会社はクリスマス休暇から続けてお休みという人は多いですが、お店やレストランは31日まで空いていて、新年も2日から普通に営業します。ただし気を付けなければいけないのは31日は早じまいするお店が多いです。

 この大みそかからお正月にかけてはクリスマスとは違って、恋人や友達と旅行に出たりホームパーティーを開いたりすることが多いです。

 31日の大みそか「カポダンノ」といいますが夕方になると街のあちこちから爆竹の音が響きわたります。

 大みそかの夜は「チェノーネ」と呼ばれる大晩餐会があります。レストランなどもこの日は特別メニューとなり、シェフが腕によりをかけた料理がこれでもか~といった感じで出てきて、年明けの0時ぐらいまで食べ続けます。

 カウントダウンが始まる少し前にスプマンテやシャンパンが用意され、新年の乾杯をしてから花火を打ち上げたりそれを見たりして新年を迎えます。この花火、一般のおうちの人たちも上げるので、自宅にいても見ることができます。

 今でも印象に残っているのは、スキー場で真っ白な雪山に上がった花火や、ヴェネチアの運河から上がる花火。美しく幻想的な感じでした。

 「ボォナンノ(新年おめでとう)」という言葉が飛び交い、華やかに新年が迎えられます。

 この新年を祝う花火、冬空の花火も素敵です。

 さてこの大みそかからお正月にいただく料理の一つにレンズ豆の煮込みがあります。

大みそかからお正月に食べる、レンズ豆の煮込み
大みそかからお正月に食べる、レンズ豆の煮込み

 ザンポーネやコテキーノといった豚足が入ったりします。レンズ豆は形がコインに似ていることから新しい年の金運を願う意味で食べられるそうです。

 そしてもう一つこのクリスマスからお正月にかけてのお料理にナポリの「カリフラワーのリンフォルツォ」があります。

カリフラワーのリンフォルツォ
カリフラワーのリンフォルツォ

 リース風に盛り付けていますが、オリーブやアンチョビなどとともにカリフラワーをマリネにしたものです。お客様の多いこの時期、たくさん作っておけば、突然のお客様にも対応できるという保存食です。

カリフラワーのリンフォルツォ

【材料】
カリフラワー1個
ロマネスコ(小)1/2個
ケーパー大さじ1
アンチョビ6枚
黒・緑オリーブ各10個
ピンクペッパー少々
白ワインビネガーor米酢1/2カップ
オリーブオイル 大さじ3
蜂蜜 小さじ2
赤・黄パプリカ各100g
塩・黒粒コショウ少々

【作り方】

①パプリカを縦長に切る。鍋に白ワインビネガー、蜂蜜、黒粒コショウと、切ったパプリカを入れて火にかけ、さっと煮る
 
② ①のパプリカと黒粒コショウを取り出し、汁に、オリーブオイルを加える。これがマリネ液となる
 
③さっと茹でたカリフラワーとロマネスコ、ケーパー、アンチョビ、黒・緑オリーブ、ピンクペッパーを入れ、②のマリネ液に漬け込む
 

④器にリース型に盛りつける

 イタリアのクリスマスとお正月の様子をこの時期のおいしいものとともにご紹介してきました。

 一年で一番大切な行事のクリスマスを家族と過ごすイタリア人。

 大切な人と過ごす時間、そこにはやっぱりおいしいものがたくさんありました。もし今年まだ予定が入っていなかったら、イタリア風に家族と過ごすなんていうのもいいのではないでしょうか。

Writer PROFILE

  • 曽布川優子さん

    Instagram:@yukosob

    Blog:ローマのおいしい生活in東京


    食品メーカーのOL時代を経て結婚を機に退職。イタリアでの生活が始まる。イタリア料理の学校に通い、基礎から学び、ディプロマを取得。20年のイタリア生活を終え、2014年秋に日本に帰国。2015年 徳島県産すだちレシピ大使。2016年 昆布大使に就任。

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