アメリカ人の旦那様とNYに暮らすミーシャさん。アメリカでの感謝祭とクリスマスについてのびっくり現地事情を教えてくれました。

クリスマスが待てないアメリカ人

 以前ハロウィンについて書いたエッセイの中で、年々アメリカでのハロウィン熱が冷めてきているような印象を受けると書きました。が、おそらくこの先100年が過ぎてもアメリカ人が決して飽きることがない行事があるとすれば……それはクリスマスでしょうね。

ニューヨーク、クライスラービルのツリー
ニューヨーク、クライスラービルのツリー

 ハロウィンとクリスマスの間には「感謝祭(11月の第四木曜日)」という、これまたアメリカの一大行事があるのですが、スーパーやお店ではハロウィンさえまだ終わってないのに、しかも感謝祭もすっ飛ばして、クリスマス用の品を陳列し始めます。10月の末にスーパーへ行くと、すでにクリスマスカードやデコレーションなどの関連商品の段ボールが置いてあって、なんだかおかしくなりました。それだけクリスマスが待てないアメリカ人が多いということなんです。

感謝祭のディナーは、おせち料理のよう

 クリスマスの盛り上がりをお話しする前に、今ではすっかりアメリカ独自の文化となった感謝祭の話を少ししますね。感謝祭の由来は、ウィキペディアのような情報サイトにお任せするとして、現代では普段は遠方に住んでいる家族も、またそうでなくても、家族親戚または親しい友人が集まって盛大な食事をする日、という感じになっています。

 この感謝祭の食事は、早い場合は2時くらいから、多くの家庭では4時くらいから始めます。メニューはお馴染みのローストターキーにグレービー、必ずあるのがクランベリーソース、スタッフィング(パン、米、香味野菜などを炒めて味付けしたもの。ターキーのお腹に詰めずにサイドディッシュで食べる人も多い)、マッシュポテト、グリーンビーンズ、芽キャベツ、スイートポテトのキャセロールなど。日本のおせち料理と同じように、定番の食事をするのが基本です。

感謝祭の食事は定番のものが決まり
感謝祭の食事は定番のものが決まり

 どうやら多くのアメリカ人にとっては、「定番通り」のメニューが大事なようで、移住してまだアメリカの暗黙のルールがよく分からなかった私がトマトのサラダを持って行くと、誰も手をつけてくれなかったという悲惨な経験がありました。でもこの定番って、クランベリーソースとスタッフィング以外は、普段から食べてるようなものばかりなんですよね。どうしてアメリカ人がこの食事に大騒ぎをするのか、私にはよく分かりません(笑)。

 一般的にアメリカで一番のごちそうは、この感謝祭の日に食べる夕食のようで、それと比べるとクリスマスのほうは感謝祭ほどにはエキサイトしない感じです。とはいえ、感謝祭の食事に似通ったクリスマスの定番料理はあります。

 クリスマスの定番料理というと、ローストチキンまたはビーフ、または大きなハム、付け野菜、パイやデコレーションケーキなどのデザートにシャンパンやワインといった食事が主で、これにイギリスのクリスマス・プディングに良く似たフルーツケーキ(パウンドにドライフルーツやナッツがぎっしり入っている濃厚なケーキ)もあります。日本ではクリスマスにはローストチキンが定番のようですが、アメリカのクリスマスでハムのレシピはよく見かけますね。ローストビーフの場合も結構あります。

Mischaさんの記事一覧

もっと読む

これもおすすめ