【世界の喫茶文化】ロシアのお茶の話

印刷用を表示
2020/01/31 09:00

世界中で親しまれているお茶。単なる飲み物としてではなく、お茶を淹れたり飲んだりする時間も含めて、 私たちの生活に暖かなものをもたらしてくれます。書籍『暮らしの図鑑 お茶の時間』から、ロシアのお茶のお話です。

濃い紅茶にお湯を注いで楽しむ

 ロシアでお茶を飲むときに欠かせなかったのが、「サモワール」という湯沸かしポットのようなものです。「ザワルカ」という濃い目の紅茶を作り、ティーポットに入れてサモワールの上に置いて保温しておきます。

 お茶を飲むときは器にザワルカを注ぎ、サモワールのお湯を足して好みの濃さにして飲みます。レモンを加えたり、ジャムやはちみつ、砂糖などを加えて甘みをつけたりすることもあります。ジャムを入れたお茶は「ロシアンティー」と呼ばれることも。

サモワールが生み出す暖かい時間

 ロシアにお茶が伝わったのは17世紀前半。モンゴルからロシア皇帝に献上されました。17世紀後半には清との間に国交がむすばれ、正規の茶貿易が開始。

 19世紀後半までには中国からリーフタイプの紅茶などが輸入され、日常的にお茶が飲まれるようになります。その後第一次大戦前には、イギリスに次ぐ世界第2位の輸入量に。

 ロシアにお茶が伝わり浸透していくなかで、飲み方も変化していきます。はじめは中国と同じような飲み方でしたが、サモワールを使った独自の習慣が生まれたのです。

 今では日常的には使われなくなりましたが、ロシアの社会や文化を象徴するものです。

 

出典:『暮らしの図鑑 お茶の時間 楽しむ工夫×世界のお茶100×基礎知識』翔泳社刊行 暮らしの図鑑編集部 編 より



みんなの暮らし日記ONLINE
2020/01/31 09:00 /article/detail/2551