茅ヶ崎の古民家で。地元民に愛される天然酵母のパン屋さん

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2020/03/11 06:00

日本には今、おいしいパンがありふれています。ちょっと街を歩けば、右にも左にも。お出かけしたついでに、明日のパンを買える時代。なんとも幸せなものです。そんな中、あのパンのあの味を求めて、わざわざ訪ねたくなるパン屋さんをご紹介していきます。第1回目は、北茅ヶ崎にある「JiJi」です。

 もともとは、鎌倉にある人気のパン屋「KIBIYAベーカリー」で働いていた石木さん。お祖父さんが亡くなった時、両親を説得してお祖父さんが住んでいた家を改装し、天然酵母のパン屋「JiJi」を2011年にオープンしました。

 店名の「JiJi」には、お祖父さんの呼び名「ジジ」と石木さんが好きな映画『魔女の宅急便』に出てくる黒猫の「ジジ」がかけられています。

店の看板。石木さんが子どもの頃に書いた絵をお父さんがとっておいてくれた
店の看板。石木さんが子どもの頃に書いた絵をお父さんがとっていたのだそう

 湘南でも人気のエリア 茅ヶ崎にあるJiJiには、開店直後から続々とお客さんがやってきます。そのほとんどは、地元の人たちです。

 中には、「ずっと買いに来たくて……。やっと久しぶりに来れました」と嬉しそうに話すお母さんも。抱いている赤ちゃんは、前回来た時はまだお腹の中だったのだそう。

 そんなお母さんと赤ちゃんを見て、にこやかに接客をする石木さんもまた、1歳の子どもを育てるお母さんです。

母であり、パン屋であり

 とても忙しい毎日を送られている石木さん。

 パンの生地は前日のうちに仕込んでおき、翌朝6時から成形を始め、10時ごろから徐々にパンが焼きあがっていきます。その日に出すパンをすべて焼き上げてホッと一息……と思いきや、子どもが泣き始める……なんてこともしょっちゅうです。

朝も昼も工房で食べることが多い。ココナッツオイルを塗って食べるのがお気に入りの食べ方
朝も昼も工房で食べることが多い。ココナッツオイルを塗って食べるのがお気に入りの食べ方

 「パンづくりは、もう日常になってます。作りながら、今日の夜ご飯はなににしよう? って考えたり。パンの中に入れるクリームや総菜は母が作っています。パン屋も子育ても、両親のサポートなしには、とてもできません」(石木さん)

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