年末年始はお酒を飲む機会が増えますよね。フランス在住のマダム愛さんが、フランスでのお酒のマナーについて教えてくれました。

年間56本! ワインを愛する国、フランス

 年末年始。いろいろな行事でお酒を飲む機会が増える時期かと思います。フランスもこの時期は1年で1番、お酒を消費します。何といってもフランス人にとっての一大イベント、クリスマスがありますからね。

 日本では、ビールに焼酎、日本酒やワイン、さまざまな種類のお酒が飲まれると思いますが、フランスはこの時期でもやっぱり1番よく飲まれるのはワイン。乾杯用としてのシャンパンの消費の割合が増えるけれども、食事のお供は年を通してワインが普通。日本に比べるとお酒のバラエティーが非常に偏っているのです。でも、フランスといえばワインの国というのは世界中で有名なので、何の不思議もないかもしれませんね。

 日本で初めてワインブームが起きたのは、1972年、外国産ワインの輸入自由化によりワインが気軽に飲めるようになったのがきっかけだったそうです。そして高度経済成長期、バブル期に入ると、食事もどんどんと欧米化し、それに合わせてワインの消費もどんどん増えていきました。そして今、日本では第7次ワインブームが到来しているというのをご存知だったでしょうか?

 国税庁のデータによると、2015年の日本のワイン消費量は37万337kl。一人当たり年間でワインを4本消費している計算になります。この消費量は7年連続で増加しており、4年連続で過去最高を更新しているのだとか。この消費量は第一次ブームの起きた1972年に比べると40倍の数字で、10年前に比べても1.5倍に伸びているのです。

 とはいっても、フランスの消費量はO.I.V(国際ブドウ・ワイン機構)の資料によると、2015年で一人当たり約42リットル。ボトルでいうと年間56本で日本の14倍の量。日本とは比べ物にもならない程の大量のワインを消費しております。ただ、フランスの場合はこれでも、1972年に比べると消費量は半分以下になっているんだとか。兎にも角にも、フランスがどれだけワインを愛する国かおわかりいただけるかと。

一人当たり年間56本を消費する国フランスのワイン貯蔵庫イメージ
一人当たり年間ボトル56本を消費(iStock.com/luoman)

 でもワインってなんだか、マナーやうんちくを知ってないと楽しめなそうと、敷居を高く感じている方も多いかと思います。実際にワインを楽しむにはいろいろなマナーがあるのが事実。こんな食事にはこんなワインを、という基本中の基本から、グラスの回し方、香りの表現方法……。ワインのある生活が当たり前のフランス人にとっては、自然と身についているマナーですが、日本ではまだまだ慣れていない人も多く、その分難しく感じてしまっているかもしれません。

 そのため日本では、ワインを楽しむための専門書などが多数売られているし、高級なフランス料理レストランなんかに行くときは、わざわざワインを飲むときのマナーなどを勉強したりしますよね。フランス料理やワインが好きな方はいつかフランスでワインを飲むのが夢! なんて思っている方もいるかもしれませんし、そのために日本でワインの基礎知識やマナーを勉強している人もいるかと思います。もちろんワインを飲むためのマナーは世界共通なので、勉強しておくことはとても良いこと。特にワインの消費が多いヨーロッパをより楽しむことにはかかせない基本知識の1つだと思います。

 ですが皆さん、実はワインを嗜むための一般的なマナーはもちろんで、さらにそこに“フランスならではのマナー”が存在しているのをご存知でしょうか?

 日本にいたときからワインが大好きで毎日飲んでいた私ではありますが、この国に嫁いで知った、日本では知らなくても全く問題なかったけれど、フランスでは常識だったマナーを6つ紹介できたらと思います。

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