陶芸家として活動されている藤本羊子さん。藤本さんのInstagramには、ご自身の器を使った朝ごはんの風景がアップされています。
鮮やかで美しい色合いの器に盛りつけられたサラダに果物、そして焼き立てのパン。
写真から朝の明るく優しい雰囲気が伝わってくるようで、藤本さんが朝のこの時間を毎日大切にされていることがよくわかります。


パン屋さんで働いていたこともある藤本さん。パン作りとはもう15年の付き合いで、10年ほどパン作りの教室もしていました。
今でも、なくてはならないものとして、パン作りは暮らしの中に根付いているそうです。
そんな藤本さんに、朝ごはんのこだわりを聞いてみました。
好きなパンは「おいしいタイミング」で食べるパン
ストレートに「好きなパンはなんですか?」と聞いてみると、返ってきたのは「おいしいタイミングで食べるフランスパン」という答え。

どういうことか聞いてみると……。
「ほどよく冷めた焼き立てのフランスパン」が、藤本さんにとって最高においしい状態なのだそう。まだ空気中の湿気で食感が損なわれておらず、クラムが落ち着いたころがベストタイミング。
食べ時を計らって食べられるのは、自らの手でパンを焼く人の特権ですね。
バターは塊りで食べる
少し冷めたタイミングでバゲットを食べるのには、もうひとつ理由があります。それは、大好きなバターが溶けないようにするため。
塊のままのほうが、バターの香りと味をダイレクトに楽しめるのだそうです。

写真の通り、バターは塊のままのっけてジャムと一緒に食べたり、無塩バターとハムをはさんで食べるのもお気に入りなのだとか。
こだわりのフランスパン
気候や気温などの影響を大きく受けるパン作り。「毎回同じようには焼けないけれど、自分の好きな感じに焼きあがるとやっぱり嬉しい!」と藤本さん。
クラストは薄めでパリっと香ばしく、強く焼きすぎていない、浅めの焼き色が藤本さんの好み。
食べきりやすい1人分の生地の量(100gほど)で焼くこともあれば、翌日などにトースターで焼いて食べる用に大きめに焼くこともあるそうです。
おいしいパンのためなら、早起きも苦じゃない
藤本さんの朝ごはんタイムは、起床後に掃除や洗濯、庭のお手入れなどの家事をし、仕事を少し片づけてから。
いつも冷凍してある2~3種類のパンの中から食べたいものを気分で選び、20分くらいで朝ごはんの準備をします。

でも、パンを焼く日は別。早起きして、3~4時間かけてパンを作ります。発酵を待つ間や焼いている間に、常備菜を作ったりとこまごま料理しているから、藤本さんにとってはそんなに大変ではないのだそう。
早起きして作った焼き立てのパンは、おいしさも格別でしょう!
パンのいい香りに包まれる朝の時間。いつか自分でも体験してみたいものです。
みんなの暮らし日記編集部[編]