一生モノ!銅の「卵焼き鍋」ができるまで

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2020/03/28 06:00

普段私たちが暮らしの中で何げなく使っているモノたち。どうやって作られているのか気になったことがありませんか? モノづくりの裏側を探る連載2回目は、銅鍋の世界へ。「中村銅器製作所」さんの鍋づくりの現場に潜入しました。

▼目次

多くの料理人に愛される「中村銅器製作所」

 東京の下町・足立区に工場を構える「中村銅器製作所」。大正時代より、親子4代に渡って「卵焼き鍋」や「行平鍋」などの銅製品づくりを行っています。

 鍋といえばアルミ、ステンレス、ホーロー、フッ素加工を施したものなど、さまざまな種類がありますが、お手入れに手間のかかるイメージがある銅鍋は、馴染みが薄いかもしれません。

 しかし、弥生時代から使われてきた銅は、お料理にはもってこいの素材。一流料亭や寿司職人など、多くの料理人たちに愛用されているんです。

中村銅器制作所の卵焼き鍋(制作途中のもの)。昔ながらのやり方で、一つひとつ手作りされています
一般的には「卵焼き器」と呼ばれますが、中村銅器製作所では「卵焼き鍋」。昔ながらのやり方で、一つひとつ手作りされています

銅鍋でお料理をおいしく

 銅鍋の特徴は熱伝導性と保温性に優れていること。

 一度火にかけると一気に熱が伝わる銅鍋は、ムラなく均一に熱が通るため、焼きムラや焦げ付きが生じにくく、お料理がおいしく仕上がります。

銅鍋は卵料理にピッタリ。「じわっと焼いて、できあがる寸前に火を止めて余熱調理すると、ふんわりと仕上がります」と中村製作所三代目の中村恵一さんは話します©Adobestock/nutria3000
銅鍋は卵料理にピッタリ。「じわっと焼いて、できあがる寸前に火を止めて余熱調理すると、ふんわりと仕上がります」と中村製作所三代目の中村恵一さんは話します

 銅鍋は耐久性が高いのも特徴。正しく扱えば一生モノです。

 また、何よりも銅鍋の色彩や光沢は美しい! 経年により色合いが変化していくのも、銅鍋の奥深いところです。

銅鍋のお手入れは意外と簡単?

 銅鍋のお手入れは思ったよりも難しくありません。

 使い込むほどに油馴染みのよくなる銅鍋は、内側は洗剤を使用せず、水洗いしてふき取るだけ。

 使い始めの頃は、「油馴らし」を行います。鍋に多めの油を入れ火にかけ、キッチンペーパーなどで鍋の内側を軽くこすりながら、弱火で4~5分煮ます(やけどに注意しながら作業してください)。こうすることで、油が馴染み、焦げ付きを防ぐことができます。

 そんな銅製品、どうやって作られているのでしょうか。中村銅器製作所の卵焼き鍋づくりを見学させてもらいました。

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