塩を加えて作る遊牧民族のお茶

チベットやブータンなどのアジア中央部で楽しまれているのが、バター茶といわれる飲み物です。
煮出したお茶にヤクのミルク、バター、塩を加えて「ドンモ」と呼ばれる木製の攪拌容器に入れて混ぜます。
よくかき混ぜたら、ティーポットに移し、カップに注いで飲みます。濃厚で塩のきいた味わいです。
高地にあり、乾燥した草原の厳しい気候で失われやすい水分や熱量、塩分などを補給し、体を温めるために飲まれているそう。
遊牧民の生活に欠かせないお茶といえるでしょう。

出典:『暮らしの図鑑 お茶の時間 楽しむ工夫×世界のお茶100×基礎知識』翔泳社刊行 暮らしの図鑑編集部 編 より
暮らしの図鑑編集部[編]