子どもたちと過ごした濃い時間
わが家には二人の娘がいます。二人が小さい頃はとにかく家族の時間を大切に、そして子どもたちが食べるものは安心・安全な材料、季節を味わえる食材でできるだけ手作りし、日々の食卓を大事にするよう心掛けていました。一日の中で、台所に立つ時間がとても長かったです。
外でキャリアを積むことに憧れる気持ちもあったけれど、私は家で子どもたちと過ごすことを選びました。自宅で野菜・果物の教室をのんびり開いたり、少しだけ書く仕事をしたりしていたくらいで働きに出ていなかったので、子どもたちとは濃い時間を過ごしてきました。
年頃になった娘たち。私も新しくカフェを始めた
この3年の間に、娘たちはすっかり年頃になって、下の子も高校生になりました。まだまだ親の応援やサポートは必要ではあるけれど、干渉や先回りは禁物。自分たちの考えで決め、行動してほしい時期です。そんな子どもたちの後押しの言葉もあって、私は2018年の年末に、妹とカフェをオープンすることになりました。
カフェでの仕事は久しぶりにたくさんの方々と触れ合い、思った以上に若いお客さまたちともお話しする機会があり、自分たちのしていることに対して直に声を聞くことのできるとてもやりがいのある仕事です。自分が作り出したものをたくさんの方に喜んでもらえるというのは素敵なことですね。
想像以上に忙しい日々
けれど当初想像していた以上に日々忙しく、家にかけられる時間が大幅に減ってしまい、できていないことを見て見ぬふりの毎日。もうちょっと家族と過ごす時間もほしい。自己嫌悪に陥ることも多いのですが、家族の理解あってお店の仕事を続けています。
先日夫に、「そろそろ忙しくするだけでなく、自分の時間も大切にしなきゃいけない頃だよ」と言われました。
確かに、私は○○しなきゃ、と自分を追い込んで型にはめようとするところがあるかもしれないけれど、忙殺されることなく、自分のゆとりの時間もほしいと思っていたところでした。
お店に来られるお客さまを見て日々思うのですが、カフェで読書しながらひとりのんびり過ごす…というような、ゆとりある暮らしってとても素敵ですよね。

娘も友だちと出かけたり、好きなお店を見つけたり、それぞれの時間を過ごすようになってきたので、これからは、私自身も自分の好きなひとり時間も持てたらいいなと思っています。
いろいろなことに挑戦し続けたい
子どもの成長は本当にあっという間。そして子どもたちが成長しているだけ、自分も歳を重ねてはいるのだけれど、何をするにも案外まだまだ自分は若いというような気持ちでいます(笑)。これからは、私もおしゃれを楽しんだり好きな場所に出かけたり。そしていつか娘たちが本当に手が離れたときに、自分のやることがなくなってしまった……なんて思うことがないように、いろいろなことに挑戦し続けていけたらいいなと思っています。
この3年間を振り返っての私はこんな感じです。
大変なこと、悩みごとも尽きないけれど、しなやかに楽しみながら暮らしていけたらいいなと思っています。