子どもの成長と反比例して、母は……
子どもにとって、3年って結構長い時間のようです。一方で、大人になってからは、3年ってあっという間に感じませんか?
子どもたちの成長は見違えるようで、3年間で生活もガラッと変化がありました。身体の弱かった一番下の子は、毎週スポーツ団のバスケを楽しめるようになり、小学校卒業したての次男は高校生になり、高校生だった長男は大学生になりました。
一方、母の私は、というと、相変わらず仕事と、家事と、お弁当作りと、子どもたちの試合の観戦にと、一見代わり映えしないような生活が続いています。
むしろ、子どもの成長と反比例するように、私は子どもたちに若さや元気を吸い取られでもするように、体調の変化を感じています。以前には気にならなかった白髪が少し目立つようになってきたり、そういえばこんなところにシミなんてあったけ?と思ったり。3年間、変化がないようで、実は緩やかに変化しているんですね。
体力の衰えや若さの喪失というと、ネガティブなことのように感じますが、必ずしも3年間の変化は悲観的なものばかりではありません。
というのも、年を重ね、経験を重ねるにつれ、物事に対して、良い意味でこだわりがなくなり、いろいろなことに寛容になって、ますます生きるのがラクになったと感じるからです。