その2 C君とDさんの場合「マイホームのため」

 C君とDさんは、お互いが20代後半のときに、職場で知り合ったカップル。知り合ってすぐに、DさんがC君のアパートに引っ越す形で同棲がスタートしました。でも、もともと1人で住んでいた部屋に2人で住むのは手狭なので引越しを考えるように。そんな中、堅実な2人は一緒にアパートを購入する事を決意。そのためにPACSをしました。

 これもよく聞く話。購入ではなく、借りるためだけのパターンもあります。

 なぜならパリのアパートはとにかく高い。とてもじゃないけれど、独身1人で買えるものではないし、大きなアパートを借りるのもまた高くて大変。なので2人でまずはPACSをし、それから一緒にアパートを購入したり借りたりするのです。アパートを一緒に購入するくらいですから、いずれ結婚を、と考えている2人が多いです。

その3 E君とFさんの場合「子どものため」

 E君とFさんは、とにかく子どもが大好きですぐにでも欲しかったのですが、まだ結婚するには、金銭面や仕事、時間etc、いろいろと問題があり、ためらっておりました。でも、全てが安定するのを待っていたら、いつまでたっても子どもを持てないし、既に30代後半だった彼女は自分の年齢のことも気になり、とりあえずPACSをし、子どもを産むことを決意。PACSをしている両親の元で生まれた子どもは、結婚とほぼ同等の権利があるので、まずは先にPACSすることにしたのです。

 このパターンも非常に多いです。その多さを表すデータとして、フランスの婚外子の割合の高さがあるかと思います。

 実際にOECDの2014年の発表によると、フランスでは半数以上である56.7%の子どもが婚外子という驚きのデータがあります。日本は2.3%だと言うので、日本に比べるといかにフランスの婚外子率が高いかわかりますよね。

 それぐらい気軽にPACSなどで子どもを産んでしまうのです。

 半数以上が婚外子だなんて、日本人にとっては考えられないですよね。結婚もしないで子どもを産むなんて! と、マイナスのイメージが強い人も多いかと思います。ただ、フランスの、このように結婚にとらわれないで子どもを産む感覚は、先進国の中で1位2位を争う出生率の高さを維持する理由の1つとなっているのは間違いないかと思います。

 晩婚化が進む中、結婚をしてないと子どもを産めないという風潮は減らして行かないと、子どもの数はどんどんと減って行く一方なのかもしれません。

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