「お気に入りの食品に出合えたら、ちょっと料理がつらい日も楽しくなるな」と思ったことからハマったご当地スーパー巡り。
全国各地のスーパーには普段見かけないご当地食品がたくさんあって、「コレを使ってみたい!」なんて、料理へのワクワク感を高めてくれます。

そしてそれは、台所道具との出合いでも同じ。長く愛したい道具に出合えたら、台所に立つ時間がいつもより愛おしくなったり、いつものテキトー料理もなんだか腕が上がったように思えたり。
そんなわけで、台所道具の収集も大好きな私がコツコツ集めてきた道具たちの中から、特にお気に入りのものを紹介します。
westside33「アルミ製段付き鍋/厚型」
ころんとしたフォルムに一目ぼれしたwestside33の鍋は、なんてことない料理を一気に格上げしてくれる、とっておきの台所道具。
ず~っと恋焦がれており、最近やっと手にすることができました。

この渋くて美しい佇まいは、職人さんの鍛金(たんきん)という技法で作られているそう。一枚の地金を金づちで叩いて締めることにより、この美しい形になるのだといいます。
滑らかなフォルムやシャープな印象の見た目で、そのまま食卓に出してもばっちり決まります。
料理全体に均一に熱が入る、熱伝導の良さも推しポイント。アルミで作られているので薄くて軽く、扱いやすいところもとても気に入っています。
私は夫婦2人暮らしなので、2合炊きのサイズを購入。ちょっとした煮物を作る時や一食分の炊き込みご飯を作る時などに重宝しています。

これで炊いたご飯は、お米の一粒ひとつぶが本当にふっくら。いつもは横着して炊飯器でご飯を炊いている私ですが、ちょっと頑張りたい時はこの子に活躍してもらっています。
包丁工房タダフサ「パン切り包丁」
こちらも悩みに悩んで購入した品。
基本的にお米派の我が家なので、「パンを切るためだけに専用の包丁を買うなんて贅沢かな……。でも素敵な道具があれば、もっとパン生活が楽しくなるかも……」と、数年葛藤し続けていました(笑)。

ある日突然吹っ切れて、「エイヤ!」と思い切って買ったのですが、これがもう大正解! 見た目も機能面も両方ハナマルな逸品でした。
この包丁の特徴は、刃先だけが波刃になっていること。この波の部分をパンにひっかけ、そのまま刃のまっすぐな部分をあてて包丁をおろしていくと、パンくずがほとんど出ず、きれいな断面でパンが切れるんです。

柄の部分は栗の木でできており、他にはない丸みのあるデザインもグッとくるポイント。握りやすく、見た目に温かみを感じます。
休日の朝からこの包丁で食パンを切って、ちょっとおしゃれなトーストを作って……。そんな時間が過ごせたら、なんて理想的なのでしょう。
現実はバタバタしたりしてなかなか優雅な朝食タイムは送れないのですが、でもやっぱり、このパン切り包丁に出合えてから、パン時間の楽しさが倍増したように思います。