眞鍋かをり「実は難しい?! 赤ワインに合うチーズ」

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2020/09/03 06:00

秋、少し涼しくなったら飲みたい赤ワイン。しかし赤ワインとチーズの組み合わせは意外に難しいのだとか。チーズに詳しい眞鍋かをりさんが教えてくれました。

チーズプロフェッショナルの資格を持つ、眞鍋かをりさん
難関資格「チーズプロフェッショナル」を持つ、眞鍋かをりさん

ワインとチーズは合うけれど……

  秋の夜長、しっとりと赤ワインを飲みたくなる今日この頃。

 つい夜更かししてしまいそうになりますが、最近は寝る前に一杯だけ、ちょこっとチーズをつまみながら読書をしています。

 飲むワインに合わせて、用意するチーズの種類も少しコクがあるものに変わってきました。

 ワインとの相性は抜群と言われるチーズですが、実は赤ワインって、白ワインよりも合わせるチーズが難しいんです。

 赤ワインの魅力と言えば、やはり渋味であるタンニン。ワインとチーズを合わせるときは、お互いの中にある酸味や甘味、熟成によって得られる木の香りなどを足し引きしてペアリングするのですが、渋みというのはチーズの中にはない要素なので、バランスを取るのが難しいと思うのです。

お互いを引き立て合う組み合わせは?

 赤ワインとチーズの組み合わせでテッパンと言われているのが、同郷である「シャンベルタン×エポワス」です。

 シャンベルタンはフランスのブルゴーニュ地方でピノ・ノワール種から造られるエレガントなライトボディの赤ワイン。エポワスはウォッシュチーズの女王と言われ、その独特の匂いは「神様の足の匂い」とも言われています。

トロトロに熟成したエポワスはスプーンで。クセが強いのに後味はとても上品。まさに「女王」です
トロトロに熟成したエポワスはスプーンで。クセが強いのに後味はとても上品。まさに「女王」です

 独特の癖があるウォッシュチーズも、繊細な味わいのピノ・ノワールならけんかすることなく、お互いを引き立て合う組み合わせになっています。

 赤ワインの中でも、ピノ・ノワールに代表されるライトボディの赤なら、わりとどんなチーズにも合わせやすいでしょう。

重めのワインと合わせるなら?

 もう少し果実味やタンニンの強い、ミディアム~フルボディのワインに合わせるとしたら、おすすめは青カビ系。ピリッとした刺激のある青カビチーズは甘味との相性が良いので、蜂蜜やジャムを添えてコクと甘味をプラスすれば赤ワインの渋味を受け止めるクッションになってくれます。

フランスのロックフォールは、羊のミルクで造られる青カビチーズ。赤ワインとの相性は最高です
フランスのロックフォールは、羊のミルクで作られる青カビチーズ。赤ワインとの相性は最高です

 もうひとつ、重ための赤ワインに負けないチーズといえば、コクのあるクリーミー系でしょうか。リッチなクリームチーズや、トロトロに熟成した白カビチーズなどもいいでしょう。

 そして、羊のハードチーズもおすすめです。羊のミルクは牛乳よりも脂肪分が多いので、カットして常温に置いておくと表面に脂肪がにじみ出てうっすら汗をかいたようになるんです。

 旨味やコクも強いので、しっかりした赤ワインにも負けません。そして、羊のチーズはチェリーやベリー系の赤いジャムとも相性がいいので、果実味の強い赤ワインとは相性抜群です。

イタリアのクリーミーな羊チーズ。フランスのシラーに合わせていただきました
イタリアのクリーミーな羊チーズ。フランスのシラーに合わせていただきました

 ぜひ、お気に入りの赤ワインにぴったりなチーズを見つけてくださいね。



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