一昨年に建売住宅を購入しました。間取りや設備などは、建売住宅ではよく見られるごくごく一般的なものです。私たち夫婦と犬1匹の暮らしには合っていないつくりでしたが、まったく気にせず購入を決めました。リフォームすることを前提にしていたので、立地や広さが条件に合えばいいと考えたんです。
新築だけど入居1年目にしてリフォームした我が家の様子を、反省点なんかも含めて詳しくご紹介します。オシャレな部屋を目指したり、大胆なリノベーションではなく、最小限の工事で「家事を楽に 暮らしを豊かに」がテーマのリフォームです!
「なくす」ことで家事を楽に
1 システムキッチンを取り替えるついでに「アレ」をなくす

新居は電気・ガスを併用する一般的なタイプでしたが、それまで10年以上オール電化の家で暮らしていたので、やはり今度もオール電化住宅に変えることにしました。
そうなると、ビルトインのガスコンロが付いていたシステムキッチンを、まるごと取り替える必要が出てきました。これはかなりもったいない変更ですが、一部だけ取り替えることはできないシステムキッチン、仕方ありません。
ただ、以前から温めていたアイデアがあったので、これを実行に移してみました。それは「コンロの付いていないキッチン」にすることでした。ビルトインのIHコンロの代わりにポータブルコンロを使うことにして、作業台を広く使いたいときはコンロをどかすことができるようにしたんです。

調理が楽になったのはもちろん、作業台の掃除もすごーく楽になりました。
コストカットポイント
・高価なビルトインコンロをやめて、安価なポータブルコンロにしました。ポータブルコンロなら、故障や劣化のときも買い替え費用が安いだろうと期待しています。
注意したこと
・IHコンロは消費電力が多いので、専用の配線やコンセントがうまく取れるか事前に検討しました。
反省していること
・キッチンの交換は入居前に終わらせたかったので、検討・打ち合わせの期間がほんとに短くてカタログだけで決めてしまいました。いざ使ってみるとワークトップの素材が私には合わず、後悔しています。忙しくてもショールームで確認しておけば良かったです。
・ポータブルコンロは使い勝手が良くて気に入っていますが、ケーブルの始末が必要なことに気づきませんでした。ケーブルを隠しておけるような場所をつくれば良かったなぁと思います。
2 トイレは1か所で充分

これも建売住宅によくあることですが、トイレが1階と2階にそれぞれ付いていました。でも我が家は夫婦二人だけの家庭。2つもトイレは必要ありません。2つあったらトイレ掃除も2か所しなくちゃなりませんよね。ということで、1階のトイレはなくすことにしました。また、2階のトイレはタンクレスに変更することで掃除を楽にし、タンクのない分、狭い空間が少しだけ広くなりました。
コストカットポイント
・トイレを外したあと、床の張替えが必要になるのですが、すべてのリフォーム箇所に同じ床材を使うことで材料費を抑えました。
注意したこと
・トイレ設備は外しましたが、将来1階にトイレが必要になる場合に備え、最小限の撤去にとどめました。
3 あちこちの扉をなくす

以前の住まいは注文住宅だったのですが、そのときに私が設計士に力説(笑)したのが、扉の数を最小限にしてもらいたいということ。
扉は、ときには動線の妨げになるし、開け閉めの動作がわずらわしいことも。特に収納スペースの扉というのは、しまい込んだものの存在を忘れたり、整理を怠ったりする原因になりがち。リビングなど目隠ししたい部屋以外では、収納スペースに扉はないほうがいいと思っています。
そんなわけで今回のリフォーム工事で外したのは…
・2階に3か所もあるクローゼット・物入れの扉
・1階の旧トイレの扉

ちなみに自分で玄関の靴入れの扉も外しました!
コストカットポイント
・実は扉を増やした場所があるんです。犬の飛び出し防止用として、玄関近くに新たに扉を取り付けましたが、外したトイレの扉を再利用しています。
なくすことで、家事が楽になる場合も!
リフォームというと、間取りの大きな変更や、欲しいものを加えるというイメージがあるかもしれません。でも「なくす」ことでグンと家事が楽になっちゃうことがあるんです。「ないほうが便利かも」というものを探してみるのもおススメですよ。