今年の夏も連日猛暑日が続きました。こうも暑いと台所に立つのも億劫になったり、ダメだとわかっていても冷たいものばかり口にしてしまったりと、ついつい食べることが雑になってしまいがちですよね。
そんな夏も終わりに近づき、少しずつ秋の気配を感じ始めています。
先日は、朝起きて植木の水やりで外に出ると少し風が冷たくなっているのに気づきました。秋風が心地よくて、思わず外にいる時間が長くなったりして。また、同時に体も食欲の秋に向かっているのを感じます。

食欲の秋に食べたくなるもの
秋は新米が出回る時期でもあるので、まずはおいしいお米でご飯を炊きたくなります。
以前は炊飯器で大量にご飯を炊いていましたが、6年ほど前から土鍋で炊くようになりました。
沸騰した土鍋からするシュワシュワという音を聞いたり、火加減を見たり、炊き上がる蒸気や香りを楽しんだり……。土鍋でご飯を炊くことが、今でも毎日楽しくて飽きることがありません。

便利半分、不便半分
どんどん効率化が進んでいる時代に、私はアナログなことをたくさんしています。そういったことには、考えたり、感じたり、発見したり。私が思う「豊かな心」につながるものがあるように思います。
便利なものや時短で済むことに慣れると、少し手間のかかることをもっと面倒に感じるようになってしまう気がするので、私は「便利半分、不便半分」の暮らしを心がけています。
とはいえ、私にとって土鍋でご飯を炊くことは面倒なことではありません。
炊飯器を使っていた時、炊飯器を置きたい場所にコンセントがなく、不便だなぁと思っているうちにコンセントの必要な電化製品自体が嫌になっていきました。家電をなるべく減らしたいとずっと思っていて、時期がきたら土鍋に切り替えようと計画していたんです。

たしかに、土鍋は買ったら使う前に必ず目止めが必要だし、火にかけてからは近くにいないといけません。
ですが、ご飯を炊きながらおかずを作っていると、あっという間に炊けます。炊飯器と違い、置き場所を固定しなくてもいい。
すっかり土鍋生活になってずいぶん経ちましたが、面倒に思うことはありません。