【注文住宅】キッチン動線、洗濯の動線。暮らしやすい家づくりの秘訣

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更新日:2020/10/28 16:44

土地の形や大きさ、工法を考慮しながら、今後の自分たちの暮らしを想像するのはとても楽しい作業です。理想が叶う、暮らしやすい間取りにたどりつけますように。一戸建ての注文住宅にお住まいの、整理収納アドバイザー・大木聖美さんが教えてくれました。

まずは理想をまとめ、優先順位をつけよう!

 「間取り」は家の骨組みにもなる大切な部分。

 平屋にする。ファミリークロークをつける。中庭が欲しい……などなど、まずは漠然と考えている理想を挙げてみましょう。

 SNSを活用して情報収集を積極的に行い、さまざまな間取りに触れることをおすすめします。

 我が家もリビングと子ども部屋を同一フロアにしたり、脱衣所に大きな可動棚をつけたりというアイデアは、雑誌を参考に取り入れました。15年暮らしていますが、これらは今も実現させてよかったなと感じる間取りです。

 家を建てるならこれだけは絶対実現させたいという条件を挙げ、優先順位をつけておくのも良いですね。

 迷ったときにブレない指標があると、住み始めてから後悔することも少ないかと思います。

動線から考えると上手くいく!

 間取りを決める上でぜひよく考えていただきたいのが、日々の暮らしの動線です。

 動線とは家の中を歩き回る経路のこと。主に以下の3つの動線が大切です。

 1 キッチン動線

 2 帰宅外出動線

 3 洗濯動線

 調理の準備や身支度、日々の洗濯まで移動距離が長くなりすぎないよう間取りを考えることで、ラクに暮らせる家に近づきますよ。

大切な動線その1:キッチン動線

 キッチン動線で大事なのは、シンクとコンロと冷蔵庫を結んだワークトライアングルの大きさです。それぞれが離れすぎていると調理中の移動距離が長くなり負担がかかるので、できる限り短くなるよう冷蔵庫の配置を考えましょう。

 夫婦で台所に立つ場合を想定し、身長に合わせたキッチン天板の高さを考えるのも忘れずに。

 家族の様子を見ながら調理できるオープンキッチンは孤独感がなく、配膳がラクだし開放感もあります。一方で、匂いや音はリビングにも漏れ、常にキレイにしておかないとリビングまでゴチャついた印象になるというデメリットも理解しておきましょう。クローズドキッチンのほうがラクに暮らせる場合もあるので比較検討してみましょう。

 そして大切なのがゴミ箱の配置です。始めから置く場所を想定して間取りを決めると、ゴミ箱が通路に置いてあって邪魔になるという事態を防げます。

 我が家はキッチンとパントリーの間にゴミ箱を設置しようと前もって決めていたので、住み始めてから慌てることなくゴミ箱を設置できました。

大切な動線その2:帰宅外出動線

 玄関を広く取って家族別に上着やバッグが置けるファミリーロッカーを作ったり、玄関近くにファミリークロークを作るなどして1箇所で身支度が整う場を作れたら外出がスムーズにできます。帰宅後、物を戻すのも苦ではないのでラクです。荷物や上着、バッグをリビングに持ち込まない動線をぜひ考えてみましょう。

 手洗い場まで繋がればさらに動きがスムーズですね。身支度が1箇所でできると、失くし物も減るし、モノの管理もラク。時短にも繋がります。

大切な動線その3:洗濯動線

 洗濯は家族の人数やお子様の成長に伴い量も回数も増減する、なくなることのない家事。干してから取り込んで畳むまで、1日の長い時間をかけて行われます。平日外に干すのが難しい場合は室内にランドリースペースを設けることもぜひ検討してみましょう。洗濯機と干すスペース、そしてしまうスペースが近いととてもラク。

 我が家は夜に洗濯することが多いので、脱衣所を広く取り、室内干しポールを取り付けました。洗濯機から出してそのまま干すことができるので、年間通して大変便利に使っています。下着類やタオルはそのまま脱衣所の収納スペースにしまっているので動線も短くラク。浴室乾燥を使えば1箇所で洗濯が全て完結します。さらに近くにファミリークロークがあれば一括して洗濯物を片付けることができ、さらに便利だったなと思っています。

その他、これを考えておくとさらに上手くいく!

リビングの位置

 家の中心になる場所です。ぜひ家族が自然と集まる動線上に配置したいですね。

子ども部屋

 お子様がまだ小さい場合は始めから仕切らず、一続きの広い空間にしておくとその後フレキシブルに使えます。兄弟がいる場合、幼少期は絆を育む絶好のチャンス。生涯で兄弟一緒に過ごせる時間って実は意外と短いものです。少しでも一緒に過ごせる空間を作ってあげるのもいいのではないでしょうか。

 将来は家具で仕切っても良し、壁を立てても良し。フレキシブルにしておくとお子様が独立した後も部屋を有効利用しやすくなりますよ。

窓の位置と大きさ

 窓というと換気というイメージですが、実は家のデザインやイメージを変えるとても大切なパーツ。どこに取り付けるかによって部屋の中の明るさや日の入り具合が変わります。

 大きすぎて部屋の中が見えすぎて困る場合もあり、小さすぎて明かりが足りない場合もあるので大きさは慎重に検討して!

 しかも窓はリフォームでもほとんどの場合が取り替えられないのです! 間取りは変えられるし内装も変えることができますが、窓だけは変えるのがとても難しく、特に大きな窓を小さく変えるのはほぼ不可能。それだけに新築時に慎重に検討することをおすすめします。

 間取りが決まったら動線を意識しながら暮らしをシミュレーションし、納得いくまで何度でも相談してみましょう。予算との兼ね合いもありますが、実現させたい優先順位を意識しながらぜひ暮らしやすい間取りに近づけていってくださいね。

 次回は我が家を事例に「15年住んでみてわかった、我が家の良いところと失敗したところ」についてお伝えいたします!



みんなの暮らし日記ONLINE 2020/09/29 15:00
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