2~3歳児の足の成長は1年間で靴2足分

基本的に靴選びや履き方で気をつける点は大人と子どもで変わりません。ですが、子どもは成長過程にあるため、そこをどう考慮するかが大切です。詳しいお話をニューバランス原宿店の斎藤さんに伺いました。
決して脅すわけではありませんが、子どもの足は柔らかく未完成な状態です。そのため、合っていないサイズの靴を履くことは、大人に比べても足の変形につながりかねません。その時々にしっかり合ったサイズを選ぶよう心掛けましょう。
特に未就園の小さいお子さんの場合、実際は靴がキツくなっても気づけない、主張できないこともあります。また、2~3歳の子どもの足は年間で1cmほど成長します。市販の靴のサイズが0.5cmきざみのものが多い点を考えると、単純に1年間で靴2足分はサイズが変わります。言い換えると、1年間に1回は靴がキツくなっているわけです。
当然、成長の度合いやスピードには個人差があるので、靴のサイズを変えるべきタイミングは明言できません。そのため、靴がお子さんの足に合っているのか2~3ヵ月に1回くらいはチェックすることをおすすめします。
中敷きでサイズチェックをする方法
お店に行ける環境であれば、それくらいのタイミングで、足の状態、サイズを測ったうえで靴を選ぶと良いでしょう。でも、忙しかったり近くにお店がない場合もありますよね。その場合は、お子さんの履いている靴の中敷きを使って確認することができます。
中敷きを外して、かかとが合うようにお子さんに立ってもらいましょう。その状態の時に、つま先の余り方である程度の判断ができます。

指先の中敷きを軽く折り返して、指の厚みぐらいの余裕であれば、おおむね適度なサイズ。それより越えていたら、少し大きいサイズを履いていることになります。反対に、まったく余裕がないとか、むしろ中敷きより足が出ているという状況だったら、明らかに靴が小さいと言えます。

とはいえ、親の立場からすると、大き目のサイズを買って、足が大きくなっても大丈夫なように……と考えてしまいますよね。
でも、外遊びが好きな子だと単純に1年も靴がもたなかったりもします。実際にピッタリなサイズになった時に、もう靴がボロボロで履けないという状況も珍しくありません。そして、その頃には、またワンサイズ大きい靴を履く……。それはそれでもったいないし、足にとっても良くありません。
そう考えると、お子さんの靴のサイズに不安を感じている場合は、少し運用を考え直すのも一つの手かもしれません。