LESS IS MORE――少ないことは豊かなこと。やまぐちせいこさんも、その言葉の通りミニマルに軽やかに暮らしています。彼女が少ない物ですっきり暮らせているのは単純に物質量の問題ではなく、“心・幸せの持ち方”にも関係がありそうです。やまぐちさん流の心の置き方、暮らし方。

「少ないことは豊かだ」

 持たない暮らし・ミニマリストの方々が口々に“LESS IS MORE”とおっしゃいます。私自身も、使わない道具や不必要な家具・洋服などの物を減らし、掃除などの家事全般が楽になりました。

 物質的にLESS IS MOREなことと、心としてLESS IS MOREって何でしょうか?

 前回「幸せは砂の中の金貨」の記事にて、私だけの幸せについて書きました。日々の小さな変化や季節の変化、家族の小さな成長を発見したとき、私は幸福を感じます。非常に安上がりですし、大してお金も必要ありません。幸福に対するハードルが、もしかしたら人より低いのでしょう。

 もし、私に取り柄があるとするなら、人から見たら些細なことで喜べることなのかもしれません。今日出会い、今日別れた人との間の、他愛ない会話に「これは良い話を聞いた」と、何日も宝物のように喜んでしまいます。

 さて、そんな私の幸福なのですが「幸せの分散」についても考えます。

 暮らしブロガーとしてSNS上で日々の暮らしを発信しているのですが、2015年のミニマリストブームも追い風となり、様々な人とお会いする機会が増えました。自分自身でも、色々な場所へ足を運び、友人知人がグッと増えました。

 時間の使い方としては、以前よりも少し忙しくなりましたが「幸せの配分」が増えたと感じています。

大切だから、手放す

 自分自身の幸せが、最大値で100だとします。

 以前は、子供と家事。そして少ないけれど、気の置けない友人達。それだけで十分でした。それはそれで、とても豊かな日々。しかし、年々子供達は成長します。いつまでも、いつまでも、私が寂しくなるからと、子供の手を私がずっと握りしめているわけにもいかない年齢になってきました。

 大切に思うからこそ、手放す。

 大切なものだからこそ、手放す。

 大切なものをずっと持つ。それと同時に矛盾する「大切だからこそ手放せる」ようになりたいと思いました。

 しかし、自分の幸せが目減りするようで、得た幸せを手放すとは……何とも難しいことです。いらないモノを捨てる以上に、大切なものを手放すほうが何倍も難しい。

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