パリで人気の定番おつまみ
Bonjour!
木々が色づいて紅葉がきれいな季節になりましたね。年末が近づき、クリスマスやお正月を迎える準備をそろそろ始めるころでしょうか?
家で過ごす時間が増えそうな2020年の年末。今回は「GOUGERE(グージェール)」というフランスのおつまみを紹介してみたいと思います。

グージェール、ご存知の方もいらっしゃるでしょうか?
前回の原稿を書き終えた後、編集担当のMさんから「パリの家庭で作るおやつ、たとえばパイ生地のデザートなんかを教えてもらいたいです」とリクエストいただいたので、私の中でもっとも馴染みのあるものを選んでみました。
たくさんの方に楽しんでいただきたいので、今日はレシピもご紹介します! 私自身が大好きな食べ物なので、ご紹介できることが嬉しくてウキウキ♪

グージェールってなに?
グージェールは、フランスではお馴染みのPETIE SALE(プティ・サレ)、塩味のおつまみです。パリのレストランでもアペリティフ(食前酒)と一緒に提供されることが多く、人気のおつまみです。
グージェール、わかりやすく言えば「塩味のシュー」のようなもの。生地に砂糖は使いませんし、シューの中にカスタードクリームも入れません。こちらの写真のようにスティック形のものもあります。

あ、ついつい生地の種類からシューと表現してしまいましたけれど、そういえばフランス語でchou(シュー)は「キャベツ」の意味。シュークリームは「Chou à la crème(シュー・ア・ラ・クレーム)」と言います。
グージェールを自分で作らない時は、近くのパン屋やTRAITEUR(トレトゥール:惣菜店)へ向かいます。
トレトゥールには、塩味のきいた一口サイズのミニパイやミニタルトが豊富にそろっていて、中でもグージェールは人気の定番商品。週末にはちょっとした手土産を買いにきた人たちをよく見かけます。2020年は……今までと違うので残念ですけどね。