古いものを取り入れ、大切に使う暮らし

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2018/03/15 10:00

神奈川県にお住まいの山津 潤香さん(@junka_momiji)は、暮らしの中に古道具や古家具を取り入れた生活をしています。山津さんが古いものを使う理由とは何なのでしょう? お話を伺いました。

祖母の言葉が心に残っています

 ――どうして、古道具を使おうと考えたのですか?

 きっかけはごくごく単純で、素敵だなと思ったからです笑 元々小さい頃から歴史が好きということもあったからかもしれません。

 少しずつ古道具などを生活に取り入れ始めていた頃、田舎から出てきていた祖母が初めて我が家へ遊びにきてくれました。当時、我が家では古い電気の傘を使っていたのですが、それを見て「懐かしい、懐かしい」と少し涙目になりながら見つめていて。置いてある他の家具に対しても、木のぬくもりを感じるように触っていたんです。そのことが印象的で。

古いものを取り入れ大切にしていきたいと思うようになった原点。
古いものを取り入れ大切にしていきたいと思うようになった原点。

 さらに、昭和という激動の時代を生き抜いてきた話を聞かせてくれました。その時の「でも、こうして古いものが残っているんだなぁ」という言葉もすごく心に残り、受け継いだものや出会ったものを大切に残していきたいという思いが大きくなりました。

 以来、積極的に古いものを現在の生活に取り入れていくようになったように思います。

色々な時代のものを使っています

 ――どんな古道具・古道具をお持ちですか?

 我が家の古いもので一番の年長者は明治時代の薬簞笥です。

薬箱として1杯、電池やコード類で1杯、残りは子どもの洋服をそれぞれ下着用、Tシャツ、長袖と分けて収納しています。当時お世話になっていた古道具店の店長さんが探してくださいました。
薬箱として1杯、電池やコード類で1杯、残りは子どもの洋服をそれぞれ下着用、Tシャツ、長袖と分けて収納しています。当時お世話になっていた古道具店の店長さんが探してくださいました。

 他にも明治・大正・昭和の各年代の家具や、祖父母や曽祖母が使っていた生活雑貨、私でも懐かしいと思えるようなものなどがあります。

 古い雑貨や家具などは日常の生活の一部として当たり前のように使っているものもあれば、固定観念を無くして、収納用具やインテリアとして活用しているものもあります。

 ――一番のお気に入りはどれでしょうか?

 全てが大切なものなので、一番というのは決めがたいのですが……残していきたいという思いが強いものは次の3つです。

飯ごう
飯盒

 祖父が戦地で実際に使っていたもの。祖父が亡くなってからも祖母が大切にしまっていましたが、私が古いものを使っていることを知ってから、いつか捨てられてしまうだろうから持って行ってほしいと受け継ぎました。

行李
行李

 大正生まれの祖母が10代の頃、これを担いで仕事に行っていたそうです。行李も祖母が私に使ってほしいと譲ってくれました。

ワンピースとポシェット

 私が3歳のお祝いの時に着たものです。娘が生まれて3歳のお祝いの時にワンピースとポシェットを着せて写真館へ行き、当時の私と同じポージングで撮影をしてもらいました。

左が当時3歳だった私で、右側が娘です。
左が当時3歳だった私で、右側が娘です。

 いつか「これはあなたのママが着て、おばあちゃんが着たお洋服なのよ」なんて言える日がくるといいな……なんて夢を持っています。

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