秋から冬へ。今がおいしい柿はさらりと干して
春夏秋冬、その時期の旬の果物を食べるとその度に、「これが一番好きかもしれない」と思うのですが、冷静になって順番をつけると柿が2番目に好きな果物だと思うのです。
日が落ちるのが早くなったころ、家の山にあった柿の木の下に立ち、「あとどれくらいかな? もうすぐかな?」と赤くなるのを楽しみに眺めていました。
その高い木は渋柿で、採った後しばらくしないと食べられないのですが、収穫を楽しみにしていたのを憶えています。
渋柿を渋抜きしたもののほうが甘味が強いような気がしていましたが、今は甘柿でも甘くておいしいものが多く出回っています。アジア諸国で多く栽培されている柿は、品種だけで1,000以上あるそうです。日本の風土にも合っているのでしょう、各家々の片隅に植えられ、古くから食されてきました。

橙色に少し墨を混ぜたような柿色は、秋から冬へと移る季節を象徴するような果物だと思います。
そんな柿をさらりと干して、料理に使ってみてはいかがでしょうか?
今回ご紹介する干し柿は、渋柿を丸ごと干すのではなく、甘柿をスライスして干す方法です。少し甘みが足りないかなと思うもので作ってもらっても大丈夫です。
干すことによって程よく水分が抜け、甘味もぐっと凝縮されます。干した時の独特な食感も加わり、それがよいアクセントになりますよ。

干す時間はみなさんの都合のいい時間で大丈夫です。今回は3時間ほど干した状態のもので料理しましたが、1時間でも大丈夫。干した時間それぞれの良さがあると思うので、いろいろと試して自分の好きな干し具合を探してみてください。
半干し柿の作り方
材料
- 柿 好きなだけ
作り方
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柿は皮をむき、薄く切る。
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天日に2~3時間ほど干す。