ミニマリストがずっと使ってきた、これからも使いたい道具5つ

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2020/12/29 05:00

ミニマリストの尾崎友吏子さんには、長く使い続けてきた5つの道具があるのだとか。さて、一体何でしょう?

▼目次

2000円の腕時計

 今でも使い続けている時計は18歳の時、30年以上も前に買ったもの。高級ブランドものでもない、たった2000円ほどの腕時計。時間を示す以外に、なんの付加機能もありません。

 高校生までの私は、自分で服やアクセサリーを選んで買ったことがありませんでした。というのも、それまでは服などがほしい時には、必ず母と一緒にショッピングに行って、相談しながら買ってもらっていたからです。

 母はとてもおしゃれな人で、私はいつも母と一緒にショッピングに行くのを楽しみにしていたし、母の的確なアドバイスによって自分の着る衣服も選んでいました。

 高校を卒業したあと、単身でアメリカに留学しました。

 渡米してから間もなく、学校のツアーで、初めてアメリカのアウトレットモールに行きました。そこで初めて自分だけで選んだ服飾品が、この腕時計でした。

 価格は、たしか18ドルだった記憶があります。アウトレット価格で半額以下になっていたものです。

 自分の服飾品を選んだことはそれまでになかったのですが、シンプルなデザインと少ない機能に一目惚れ。

 母は、ブランドのネームバリューや流行よりもデザイン性や着心地、自分の好みのテイストを重視したもの選びをしていました。まだバブルもはじけていない、同世代の周りの女子大生はハイブランド品をこれ見よがしに身につけていた時代。

 でも、私は母と一緒にショッピングをして、自分の好みを熟知していたので、ブランドや腕時計の持つステータス性や流行にはこだわらず、「好き」と「機能」という基準だけで選びました。

 それから、腕時計を買っていません。

 今はスマホを常時携帯しているので、腕時計を日常的に使う生活はしていませんが、電車を乗り継ぐ時などに時折着用しています。時間はわかるので、私にとっては必要十分な時計です。流行を意識せず、好みのデザインを選んだからこそ、今でも古さを感じず使い続けられているのかもしれません。

 今は、オンラインで海外とも簡単につながることができるし、ネットでもほとんど無料で英語を学べる機会がたくさんあります。でも、18歳からの留学の経験は私にとっての財産です。

 渡米後、間もなくの銀行口座開設や家探し、学校選び、車の購入、現地の人々の多様さ、空気感。どれも現地で住まなければ得ることのできない、リアルで貴重な経験をしました。また、日本を外から見る機会に恵まれ、改めて日本の素晴らしさを認識することができました。

 電池を何度も取り替えながら、今でも変わらず時を刻み続けている私の腕時計。私が、この腕時計を手放せない理由は、自分で自分のことを決断する「自立」、そして日本社会という限定された価値観から解き放された「自由」の象徴だからなのかもしれません。

保冷しない、アルミ製の水筒

 アルミボトル LAKEN(ラーケン)クラシック。

 保冷できないため、作りたてのお茶やコーヒーを入れて冷ましたり、室温で持ち運んだりするために使います。15年ほど前、長男がボーイスカウトに入隊した時の装備に含まれていました。

 合宿に行った時には、大きなやかんで大人数分の麦茶を沸かし、熱いまま皆のアルミボトルに沸かしたての麦茶を入れます。

 熱いものを直接注げる。

 この時に、実はこうした水筒が一番清潔に使い続けられるんだな、と思ったものです。

 最近ではいろいろなところで樹脂製の水筒も見かけるようになりました。が、どうしてもこちらの方が使い勝手が良いし、長く使える道具は、愛着がわきます。

 プラスチック製のものより剛性が高く、頑丈。割れたり、小傷がついて曇ったりしません。長年の子どもたちの乱暴な扱いで凸凹しているところも、なぜか愛おしくなる素材感。

 ボトルを見るだけで、5歳だった長男のボーイスカウト姿を思い浮かべることができます。

 とにかく軽いのも、気軽に持ち出せる理由の一つ。

 1Lのものは163g。日本では廃盤になっている手持ちの450mlはちょうど100g。実は、キャンパーや登山者が愛用している有名ブランドのプラスチック製水筒より軽いのです。

 フタの形状は超シンプルなので、洗うのが簡単。手入れも簡単。分解するパーツはゼロ。メンテナンスが簡単なのが嬉しい。

 しかも、フタだけ別売で購入可能。ロングセラー商品だから、ずっとパーツが買えるので、長く使い続けられます。

 シリーズでは共通のフタが使えます。私の持っている「クラシック」シリーズは、450mlも、600mlも、750mlも、1Lも同じフタが使えます。

 今はもう廃盤になってしまいましたが、以前は子ども用の飲み口パーツがありました。小さい子でも使えたので、三男は赤ちゃん専用のマグの代わりに、0歳の時から使っていたものです。

春夏秋冬、こんな使い方

 常温のお茶が美味しい春や秋は、水筒として。水やお茶を入れて、学校、職場に。

 軽くて、フタの構造がシンプルなので、さっと水を入れてさっと持ち出せます。

 フタにはカラビナなどを通す穴が付いているから、ナップザックやランドセルに引っ掛けて持っていくこともできます。

 夏は、アイス用の飲み物を冷やして保冷するボトルとして使います。

 お茶や紅茶やコーヒーを熱いお湯で淹れたあと、水を張った桶に沈めると、すぐに粗熱を取ることができるのは、金属製ならでは。粗熱が取れたら、そのまま冷蔵庫のなかでポットとして使います。

 ボトル自体が保冷はしませんが、口が広いので氷を入れやすいのもいいところ。出かける時、保冷剤の代わりに、氷を詰めたLAKENを保冷バッグのなかに入れると、お昼にはほどよく氷が溶けて飲み頃に。一緒に入れた食品の腐敗を防ぎます。

 熱めのお湯やお茶を入れると、湯たんぽとしての機能も果たします。

 お湯の出し入れが湯たんぽより簡単なので、ちょっとだけ使いたい時に便利。温かいお茶や飲み物を入れて出かけたあとも、しばらくは暖かいので、使い捨てカイロの代わりに持って出かけます。

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